575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

黄落の時   鳥野

2009年10月27日 | Weblog
行きつ戻りつ、の今年の秋。落ち着かないものの、確かに季節は移っています。

木々の落葉も目立ってきました。

朝、気がついてみると、嵩高に吹き溜まっているケヤキの枯葉。日暮れてから冷たい風が吹いたのでしょう。

傍目には風情ゆたかな落葉も、時や立場によれば迷惑なもの。

街路樹脇の店の主人が「これは仕方のないゴミの木」と嘆いていました。

ならば、せめて散り際は見せたくない、とケヤキは暗くなるのを待っていたのかも。

 ・ 人の気配なき風の夕ひそやかに黄落急ぐ槻の枝々

                    鳥野
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お神籤にまじる落葉の吹き溜まり 江本絵悶

2009年10月27日 | Weblog

葉をおとしきった森の中を歩くのは楽しい。
かさこそ、という乾いた音が心地よい。
「シーモン、お前は好きか、落葉踏む足音を・・」
グウルモンの詩の一節である。
落葉の吹き溜まりに、おみくじが混じっているのを発見した。
神社の杜である。

  (句集 天邪鬼より)

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日本の男の行儀秋さびし    朱露

2009年10月27日 | Weblog


    男の団体の一員になって一泊旅行。
    朝の畳部屋が布団寝間着で嵐の後。
    日本の男は何時からこうなったか。
    これが二十一世紀日本人の景色か。

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