575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

ヘビノボラズ 草女

2009年10月11日 | Weblog
海上の森の湿地のヘビノボラズの実が赤く美しくなってきた。メギ科メギ属で日本固有の落葉低木である。ヒロハヘビノボラズは分布が広いがこちらは東海地方、近畿地方の湿地の周辺に稀に生える。絶滅危惧種に指定されていないがどこでも会える植物ではない。                             ヘビノボラズは鋭く、長い棘があり蛇も登れないということ。コトリトマラズという別名も同じ意味だ。しかしコトリトマラズの名前はメギにも使われるもで要注意である。
 メギ属の木本はどれも鋭い棘を多く持っているが、ヘビノボラズの棘が一番長いと思う。
 ヘビノボラズの実は直径6mmくらいの楕円形である。赤い実には光沢と長い果柄があり、風情たっぷりである。5月の初め頃咲く花は明るい黄色でこれもいい。
 海上の森は戦中、戦後燃料にするため、ほとんど丸坊主にされた。人々はヒノキやスギを植林するとともに、オオバヤシャブシなど成長の早い樹木も植林した。植えられとは思えないもの、例えばヘビノボラズはどのように生えたのであろうか? 鳥達が運んだり、役に立たないので伐採を免れたものもあるだろう。が、それらだけでは納得がいかない程植物も生き物も多種多様である。6年も森に通っても飽きない理由がそこにある。会いたい植物は広い森に点在しているのでかなり歩くことになる。

 
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お見合いの話それきり十三夜  江本絵悶

2009年10月11日 | Weblog
仲秋の名月のひと月遅れの満月を「後の月」という。
秋も深まりをみせ、月が一層冴えてくる。
娘にお見合いの話があった。
ところが肝心な娘に、その気がない。
話はそれきりになったままだった。

    (句集・天邪鬼より)


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本箱の位置変える案冬支度   朱露

2009年10月11日 | Weblog

     冬支度の真似事をして弾みをつけたい。
     3メートル本箱を動かすことに決めた。
     日記にぶつかって読み耽ってしまった。
     37才の私を倍の私が読む薄気味悪さ。

コメント (1)
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