575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

少年にまどろみ枇杷の実に深手   遅足

2010年07月04日 | Weblog
船団・朝倉ドクターの診断です。

枇杷の実を、大変すばらしく扱われておられます。
中七で切れて、二句一章の形もとても効果的でしょう。
枇杷は、強い季語ですし、独特の気分が付随いたします。
それを、「少年のまどろみ」という、
また別の独特な雰囲気であるものと
取り合わせることによって、
枇杷の存在とうまく相まっています。
「深手」という傷が、少年のいる句の世界を
甘くないものにしています。
〈枇杷青し悪童の瞳の澄めりけり 中島杏子〉

     ありがとうございます。


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心太一本箸の心意気     朱露

2010年07月04日 | Weblog
     
    天草を煮て干すと心太(トコロテン)。
    ソーメン風にして酢醤油のタレで啜る。
    一本箸と決めたのが日本人の美意識か。
    違うね、二本だとすぐなくなるからだ。

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