575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

7月句会の最終結果です。 遅足

2010年07月22日 | Weblog
夕方からとはいえ、猛暑の名古屋の句会でした。
夏の色、暑い色あり、涼しげな色あり、さまざまでした。
涼しげな大皿の句がトップに。
立雄さんの選句が届きました。

また、今回の句会から「値隅さん」が選句に参加して下さいました。
次回からは投句も。楽しみです。

題詠「夏の色」

①夏芝に白球隠れ探す足(朱露)立雄
②廬山(ロザン)には詩賦朱に刻し夏の色(結宇)亜子
③オレンジのサマーセーター夏の旅(麗子)鳥野・能登・結宇・朱露・遅足
④大皿に藍の渦巻き夏料理(亜子)童子・能登・結宇・愚足・狗子・麗子・郁子・晴代・値隅・立雄
⑤目覚しの西瓜や種を庭に吐く(静荷)童子・能登・朱露・遅足・亜子
⑥校門に原色のままカンナ咲く(立雄)鳥野・童子・麗子・郁子・静荷・値隅
⑦滝壺の水に身をもむ青さかな(遅足)狗子・晴代
⑧夏の色ゴーヤがまんの面構え(郁子)鳥野・結宇・愚足・遅足・静荷
⑨紺青ののれん浴衣の動く夏(晴代)朱露・愚足・麗子
⑩半夏生葉に残りたる雨の彩(狗子)静荷・郁子
⑪濃さを増す緑に時の速さかな(愚足)値隅・立雄
⑫モネの絵の吹きわたる風白い夏(能登)狗子・亜子・晴代

    
     
自由題
 
①特訓の掛け声響く梅雨晴間(立雄)鳥野・結宇・愚足・晴代
②零(こぼ)れし歯掌(て)にころがして星涼し(亜子)結宇・遅足・立雄
③立葵雄しべにやどる光かな(遅足)鳥野・能登・麗子・郁子・立雄
④古城址や戦ぐ無念の青田風(静荷)童子・郁子・亜子
⑤岩棚の鮑になって鮑剥がす(朱露)童子・麗子
⑥子雀に親口伝え麦湯粕(結宇)朱露
⑦雨足の激しさ増して遅き夏(麗子)結宇・狗子・静荷・遅足・値隅・立雄
⑧雨だれを五線譜に受け朝寝かな(郁子)鳥野・能登・愚足・狗子・亜子・静荷・値隅
⑨戻れどもなにしにきたか夏風邪中(晴代)朱露・狗子・麗子・郁子
⑩驟雨打つ露天の岩に身を潜め(愚足)
⑪青嵐こころをゆするカノンかな(能登)朱露・晴代
⑫炎天の応援団旗しおれけり(狗子)童子・能登・愚足・亜子・晴代・静荷・値隅・遅足

    

次回は8月18日(水)午後6時 安田屋です。
題詠は「秋暑し」「残暑」です。
これからが猛暑本番、身体には充分気をつけて下さい。


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色々句会    麗

2010年07月22日 | Weblog
昨日猛暑の中行われた「夏の色」句会。
まさに十人十色でしたね。
トップ賞は亜子さんの

   大皿に藍の渦巻き夏料理

こんな暑い日も藍色の大皿に「はもの湯引き梅肉あえ」や
「おいしいお刺身の薄造り」などなら食欲も増しそう。。。
お見事な一色でした。

立雄さんの

    校門に原色のままカンナ咲く

原色のままという表現がストレートで元気のでる俳句でした。

思えば世の中には色んな色で溢れているのに
そこから一色をとりあげ自分の「夏の色」となると結構難しかったですよね。

さて、昨日の句会で話題になった「下5」に「夏風邪中」を思ってくると意外に面白いという発見。

確かにお隣の郁子さんの句につけてみると

    雨だれを五線譜に受け夏風邪中

風邪も悪くないかとさえ思えてきます。

拙句の

    雨足の激しさ増して遅き夏

今回は遅足さんの名前を読み込んでみました。
遅き夏でしたがこの暑さでは激しい夏になりそうですね。
皆様お身体ご自愛下さい。

       

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百合が咲く隣りの亭主喚き出す    朱露

2010年07月22日 | Weblog

       喚く彼は若く両隣は年期入り定年者。
       何故喚くか痛いほど分かると両夫婦。
       夜明け前彼の出勤する音が聞こえる。
       巨大産業が大口を空けて待つその中。

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