575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

バイオリンと西瓜           愚足

2010年07月05日 | Weblog
鈴木音楽メソッドというのをご存じでしょうか
音楽のスキルの向上とペーパーのスキルの訓練(知能指数向上のための単純計算ゃ図形認知など膨大なプリント課題)よって知能を開発し天才を作ろうとした。

私の親は針医者で、医者には頭が上がらず私をどうしても医者にしたかった。
そこで患者さんに鈴木メソッドを吹き込まれその気になって小学校低学年た゜った私を
近いとは言えないがその教室に月二回ほど母同伴で通わせた。

其の日の苦痛は今でも覚えているが、待合室でまつあいだ知能テストのプリントのやり残しをさせられ、やっと先生との面接では課題の「きらきら星」を弾かされるのである。

私の母も父も音楽とは無縁で文化的な体験もない人であったから、先生の言われる注意や
課題もちんぷんかんぷんだったと思う。

絃の調律や弓の締め具合も私任せでめちゃくちゃで、よくしかられた。

だから、レッスンの日は本当に憂鬱であった。
月謝の前払いがしてあったのでやめるわけにいかず、三カ月通ってた。

春から始めたので、最後は夏だ、母も辛かったらしく早く期限切れになるのを待っていたようだ

何時もご寝る私を説得する材料が「西瓜」であった。

帰ったら西瓜を腹いっぱい食べていいよ。
と私を励ました。

おかげで、其の夏は好きな西瓜を何回も腹いっぱい食べることが出来た。

西瓜を食べるたびに思い出す。

あああの時頑張っていれば、医者かバイオリンニストになってかもね。ハハハハ
コメント (2)
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二人居て一人夏風邪引きにけり    朱露

2010年07月05日 | Weblog

        五十年暮らして枕を並べて討死はない。
        振返らなくても寝るのは殆ど私である。
        一年半の休職が不抜の最長不倒記録だ。
        女が寝た途端にガタピシする情けなさ。
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