575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

俳句を楽しむ     遅足

2010年07月03日 | Weblog
石井桃子さんに「ノンちゃん雲にのる」
という本がありました。
お兄ちゃんは算数が得意で、
数字がバラバラになって、あっちにくっついたり、
こっちにくっついたりするそうですが、
ノンちゃんは、そんなことは想像も出来ません。
そんなノンちゃんは雲に乗れる、というお話しでした。

ノンちゃんは、人一倍、空想の世界に遊ぶ力を持っていたのでしょう。
大人になることは空想力を失うことですが・・・

大人を、もう随分ながくやっていますが、
そんな私が空想の世界に遊ぶ手助けをしてくれるのが
俳句かも、最近、そんな風に考えています。

空想の手がかりは「コトバ」です。
句会の宿題に出る題詠。季語です。

そこから空想の旅に出るのです。

    

俳句を始めて十年以上が経ちます。
俳句は写生と言われて、写生をしようとしたが、
全然ダメでした。

仕方ないので、上手な人の句を模倣。
なんとか上手くなりたい、と頑張ってみました。
しかし、世の中にウマイ人は一杯いる。
とてもカナワナイ。

写生も苦手。上手くもない。
まったくイイところなしです。

いまは、人の句を読むことに力を入れています。
当初は、半分以上が意味不明でしたが、
最近は60%くらいは理解できるようになりました。
俳句独特の言い回しが理解できるようになったためでしょうか。

でも、今も意味不明の句が並ぶ句集もあります。
そんな句集でも少しは分かる句もあり、
それはそれで楽しんでいます。

俳句をつくる時には、俳句独特の言い回しを
拝借して、空想を楽しむようにしています。

 波を踏む足のうらまで波の舌  遅足

     


  
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差し当り反省しきり朝曇り   朱露 

2010年07月03日 | Weblog
      夏の季語「朝曇り」が始めにあった。
      次に「反省」が浮かぶ理由が分らぬ。
      思えば七十有余年反省だけして来た。
      その為反省する種が尽きてしまった。

       
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