雁草、又は雁金草と書いてカリガネソウと読むが、これを読むことができる人は多くないだろう。山地や原野の林縁などに生えるクマツヅラ科カリガネソウ属で草丈1m位の多年草。強い臭気があるそうだが、この草の花の形に心を奪われ臭気に気付いてはいない。秋、茎頂に青紫色の唇形花を開く。花は雄しべ、雌しべとも大きく飛び出して曲がり、上唇・下唇とも長く奇異な形をしている。この花の様子を雁(カリガネ)に見立ての名前。別名もあり、ホカケソウ(帆掛草)という。
古来から、野鳥の雁の仲間を「かり」とか「がん」とよんできた。「かり」の方がより古い言い方だそうで、ガンカモ科の中の大型のマガン、カリガネ、ヒシクイ、オオヒシクイ、サカツラガンなどの総称。主にマガンとカリガネが「かり」または「かりがね」の名で奈良時代から知られ、和歌に多く詠まれてきた。しかし、今、カリガネは数を減らして図鑑によっては冬鳥または迷鳥と記している。まだ見たことがないが図鑑を見る限り、マガンより1まわり小さく黄色のアイリングがとても
可愛いい。マガンの群れに1羽が混じって飛来する程度だそうだが、奈良時代には多
くいたとういことか。
どうしてカリガネがそんなに数を減らしてしまったかも、問題であるが、ここでは、カリガネソウをカリガネに見立てた感覚を称賛したい。花の時季は8~9月であるから花が終わった後で鳥が来るし、マガンより小さいといっても頭から尾までの長さは58cmもあり、大型の鳥である。それを僅か4~5cmの花と重ね合わせるとは、素晴らしい感性だと思う。
この近辺では、東山植物園と森林公園が植栽している。今年は行っていないので、現在花があるかどうか分かっていないが。是非一度見に出かけられては。
古来から、野鳥の雁の仲間を「かり」とか「がん」とよんできた。「かり」の方がより古い言い方だそうで、ガンカモ科の中の大型のマガン、カリガネ、ヒシクイ、オオヒシクイ、サカツラガンなどの総称。主にマガンとカリガネが「かり」または「かりがね」の名で奈良時代から知られ、和歌に多く詠まれてきた。しかし、今、カリガネは数を減らして図鑑によっては冬鳥または迷鳥と記している。まだ見たことがないが図鑑を見る限り、マガンより1まわり小さく黄色のアイリングがとても
可愛いい。マガンの群れに1羽が混じって飛来する程度だそうだが、奈良時代には多
くいたとういことか。
どうしてカリガネがそんなに数を減らしてしまったかも、問題であるが、ここでは、カリガネソウをカリガネに見立てた感覚を称賛したい。花の時季は8~9月であるから花が終わった後で鳥が来るし、マガンより小さいといっても頭から尾までの長さは58cmもあり、大型の鳥である。それを僅か4~5cmの花と重ね合わせるとは、素晴らしい感性だと思う。
この近辺では、東山植物園と森林公園が植栽している。今年は行っていないので、現在花があるかどうか分かっていないが。是非一度見に出かけられては。