銀杏が色づいてきた、やがて木枯らしとともに散り始めるだろう。
自身東大出の俳人岸本尚毅氏がこんなことを書いていた。
俳人の生き方には大きく分けて三つある。
①平凡で順調な人生の人
②人とは違う人生を生きた人
③俳句一筋の人生の人
東大法科出身の俳人にも三通りあった。
①は富安風生
まさおなる空よりしだれ桜かな
彼は逓信次官・電波監理委員長に上り詰め94歳で没。
②は尾崎放哉
底が抜けた柄杓で水を呑もうとした
風生と同い年。明治18年生まれ。会社勤めに失敗、無一文となり、堂守として、小豆島の小さな庵でくそまみれで息をひきとった。42歳。
③は山口誓子
つきぬけて天上の紺曼珠沙華
住友を病気のため退職。その後「天狼」を主宰し俳句一筋を生き抜いた。92歳
いずれも東大法科卒の 三者三様の生き方である。