575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

銀杏の散りざま      愚足

2010年10月27日 | Weblog

                                          銀杏が色づいてきた、やがて木枯らしとともに散り始めるだろう。
 自身東大出の俳人岸本尚毅氏がこんなことを書いていた。

  俳人の生き方には大きく分けて三つある。

 ①平凡で順調な人生の人
 ②人とは違う人生を生きた人
 ③俳句一筋の人生の人

 東大法科出身の俳人にも三通りあった。

 ①は富安風生 

   まさおなる空よりしだれ桜かな

  彼は逓信次官・電波監理委員長に上り詰め94歳で没。

 ②は尾崎放哉

   底が抜けた柄杓で水を呑もうとした

  風生と同い年。明治18年生まれ。会社勤めに失敗、無一文となり、堂守として、小豆島の小さな庵でくそまみれで息をひきとった。42歳。

 ③は山口誓子

  つきぬけて天上の紺曼珠沙華

  住友を病気のため退職。その後「天狼」を主宰し俳句一筋を生き抜いた。92歳

 いずれも東大法科卒の 三者三様の生き方である。

 
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露の句を楽しむ⑥     遅足

2010年10月27日 | Weblog
  朝露を含む高原野菜かな   麗子

高原のさわやかな朝。
みずみずしいレタス、トマト・・・
露に光っている姿が目に浮かんでくる。

食卓には、コーヒーにパン、そして高原野菜のサラダ。
幸せな朝が始まる・・・
そんな爽やかな気分にさせてくれる句。

含む、という表現が良い。



        
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隙間風建て付け悪い私です     朱露

2010年10月27日 | Weblog
 
     「生まれてすいません」の太宰の後輩。
     彼は申し訳なくて自殺してしまったが。
     私は申し訳ないと思ったことなどない。
     私より建て付けの悪いのは沢山居るし。


               

       

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