575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

鰯あれば酒飯によし寝るばかり    朱露

2010年10月18日 | Weblog

      「低廉で美味大事な大衆魚」と歳時記。
      鰯、鯵、鯖、鰹、鰤の順に世話になる。
      戦後の真鶴の漁師を忘れてはいけない。
      「私ガ今日アルノハ」とそればっかり。 


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10月句会の投句が集まりました。   遅足

2010年10月18日 | Weblog
題詠は「露」、いろいろな露の景が出揃いました。
自由題も良い句が・・・
どの句が風を受けるのか? 楽しみです。  

      


題詠「露」

①白露の滑り落ちたる跡はなし
②年回の生家の庭に玉の露
③露の玉木曽三川に絶滅種
④馬つなぐ石のひびわれ露けしや
⑤露の玉濡らして朝がやってくる
⑥物干しに消えては宿る玉の露
⑦朝露を含む高原野菜かな
⑧抜きおきし草にも光る露の玉
⑨露降(オ)りて子方の獅子の稽古舞
⑩痩せ猫の露の茂みを抜けにけり
⑪ひびきあいうちふるえるや露の鈴
⑫夢の恋結ばれぬ朝露と消え
⑬露の径帰りを急ぐ下駄の音


自由題
 
①脚欠けし鈴虫二匹放しけり
②満ち足りて栗むく窓に入日さす
③破蓮はニルスのアポロ宇宙船
④彼岸花野辺荘厳(ショウゴン)と道祖神
⑤朝寒や「パーマ屋ゆんた」口ずさむ
⑥草紅葉詫びのメールを送りけり
⑦挨拶はキンモクセイの曲がり角
⑧鶏頭や心音乱れある見立て
⑨慎ましくポツリと言って木の実落つ
⑩つかのまの満月みせて雲早し
⑪門古りて金木犀の盛りなる
⑫コスモスの戦ぎて恃むところなし
⑬爪切りを妻に委ねり花木槿

        
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蜘蛛の糸       愚足

2010年10月18日 | Weblog
  我が家の庭は手入れもせずにほかってあるので草樹伸び放題の庭である。

  だから、訳のわからぬ虫どもの天国になっている。中でも殊の外活発でわがもの顔なのが

 小虫を餌にする蜘蛛の連中である。

  困るのは蜘蛛の巣である。朝夕の新聞取りにも小枝を片手に出かけるありさま。

  しかし、そんな蜘蛛の巣にも意外な素晴らしさを発見した。


  この時期の蜘蛛の巣は、網が緻密で粘り気が有り、手本といえるような造形の巣が張られている。
  
  この日、まぶしいほどの秋の日差しが庭に差し込んでいたのだが、何とあちこちに張られている

 蜘蛛の網が日差しを反射して金色の網に変身しているではないか。

  おもわず見とれて近づいていくと、女主人の蜘蛛殿から八方に縦網が輝き、それを繋いで何角形かの

 横網が緻密に重なり広がって輝いている。

  日輪である。 秋の光を一杯にすい込んで幾重にも広がる小さな日輪が、お日様と対峙している。

  むさくるしい我が庭も此の時は極楽のようであった。

  
     蜘蛛の巣の日輪となる秋野かな  
  

 
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熱燗と時雨蛤季語でなし    朱露

2010年10月18日 | Weblog

   両者とも冬だと思い込んでいました。
   しかし己の実態を見れば間違いです。
   塩辛・干物・時雨煮が三点セットだ。
   思えば血圧を上げる為の人生だった。

           

          

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