575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

3つの芽   麗

2010年10月28日 | Weblog
この夏は三回も月下美人の花が咲きました。

以前にもこのブログで書いたように、なんだか人間を超えた意志を
もっているような神秘的なエネルギーを放つ花です。
この花にすっかり魅了された私は、友人に月下美人の葉っぱをあげました。
挿し芽で育ててくれています。

その友人から先日電話があり月下美人に3つの芽がついたと、とても嬉しそうに知らせてくれました。
実は彼女、今年3人の知り合いを亡くしなんだか落ち込んでいたとのこと。
そんな時ふと月下美人の鉢植えをみたら、小さな芽が3つついていたとのこと。
それを見てちょっと元気になったという話をしてくれました。

そういえば私も落ち込んでいたとき随分この花からパワーをもらいました。
ひっそりと夜に大輪の花を咲かせる。どこにこんなエネルギーが満ちているのか、
花の中をのぞき込むとそこはまさに宇宙ステーションのような精巧さ。
我が家では夫の誕生日の夜に咲いてくれまさに花を添えてくれました。
この花は人の気持ちがわかると信じています。

そんないとおしい月下美人。寒さに弱いので
家の中に取り込んでやりました。
皆様も暖かくしてお過ごし下さいね。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

露の句を楽しむ⑦     遅足

2010年10月28日 | Weblog

  抜きおきし草にも光る露の玉  晴代

庭の草取りをした翌朝、一面の露・・・
ふっと視線を落とすと、抜いておいた草にも露が光っている。

天は、生きているもの、命を失ったものにも
同じように露の玉を降らせる。
作者の視線がやさしい。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山眠る裾に小さい家が建つ     朱露

2010年10月28日 | Weblog


       奈良時代の赤岩寺から見おろす山裾。
       そこの家でこの句を作っている最中。
       道路向こうに八軒の同じ家が建った。
       若い人達が増え山裾が賑やかになる。

                


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする