575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

七草   麗

2010年01月07日 | Weblog
今日は七草。
お正月の暴飲暴食で疲れた胃に優しい春の七草を入れた
おかゆを作ろうと思います。
スーパーでパック詰めされたものが400円くらいで売っているので
今年もそれを買うつもり。寒に入って寒さが堪える今日この頃、
目にも鮮やかな緑色の菜っ葉が入ったおかゆで暖まりましょう。


     七草や朱塗りの椀によそいけり  麗
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初ゴルフ寒波潜りて断固打つ    朱露

2010年01月07日 | Weblog


   「初ゴルフ」が新年で「寒波」が冬。
   私は仕掛人じゃないが断わらない男。
   仕掛ける勇気なく断わる勇気もない。
   つまり嫌われるのが怖いナマケモノ。

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寒に入りました。    遅足

2010年01月06日 | Weblog
5日が小寒でした。いよいよ寒に入ったことに。
小寒とは、このあとに大寒を迎えるが、
まだまだ寒気が最大にはならないという意味。
今年は暦通りというか、暦以上に寒い日々ですね。
新型インフルエンザは小康状態。でも油断は禁物です。

小寒から節分までの、ほぼ一ヶ月間が寒の内。
小寒から4日目が「寒四郎」。
この日の天候が麦の生育を左右すると信じられていました。
九日目に降る雨を「寒九の雨」といい、豊作の兆しとも。
今年は寒九の雪でしょうか。

初候は「芹が青々と生える」
次候は「地中で凍った泉が動き始める」
末候は「雉の雄が雌を求めて鳴き始める」

この寒さをしのぐために
植物が採った戦略のひとつがロゼット。
地面に青い葉を広げた、たんぽぽもロゼット。
これなら冷たい風の影響を最小限に。

葉を落とした樹木は、春の準備をしています。
葉の落ちた痕をよく観ると、顔のようなものも。
目や口に見えるところは、
水分や養分を通す管の痕だそうです。

   小寒のバスより男零れけり  

冬来たりなば・・・です。
日向ぼっこが一番。
猫はよく知っていますね。
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買い初めやセブンイレブン缶ビール    朱露

2010年01月06日 | Weblog

      元旦から三日まで在りもので凌ぎまくった。
      四日徒歩一分半セブンイレブンで缶ビール。
      ブラジルの男どもが我が物顔でたむろする。
      トボケたヤツが「オメデトウ」などと笑う。

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今年はいいこと、あるらしい  鳥野

2010年01月05日 | Weblog
・ 新年之始乃波都波流能家布敷流由伎能伊夜之餘其騰
   (あたらしき年の初めの初春の今日降る雪のいやしけ吉事)

万葉集二十巻の掉尾、大伴家持の和歌として、よく知られています。

正月の雪は瑞兆。家持の溢れるほどの喜びが、伝わってきます。

その幸運に遭遇できたのが、今年の名古屋。元旦の朝、強風に雪が舞い、お城はすっかり雪化粧していました。
名古屋の正月の雪は、44年振りのこととか。

嬉しさは誰も同じらしく、マンションの北庭には、子供の等身大の雪だるまが座っていました。
冷たかったでしょうにご苦労さま。今年はいいことが、ありそうです。

                             
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煮凝り          愚足

2010年01月04日 | Weblog
 煮凝りなる食品がある。

 魚の煮汁のコラーゲンが冷え固まったもので、好きな人には堪らないらしい。

 家人は大好きで、かつて 骨と皮と煮汁の残された煮魚の皿を片づけて 叱られたことが有る。

 カレイやタイの煮ものの後の煮凝りは、これを捨てるなどはもっての他らしい。

 私は痛風もちで、煮凝りには痛風の元凶プリン体の塊のような気がして敬遠している。

 しかし 先日ネットで調べたところ煮凝りの主成分はコラーゲンでプリン体は含まれないという。

 煮凝りが冬の季語なのは冷蔵庫のないころ煮凝りが出来たのは冬の寒さが必要だったかららしい。

  煮凝りのとけたる湯気や飯の上    鈴鹿野風呂
  おもふなり月の吉原煮凝りに     久保田万太郎
  玲瓏と入江の鰈煮凝りぬ       水原秋桜子

 
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ゴミの日やどっと繰り出す初烏    朱露

2010年01月04日 | Weblog

     ゴミの日を知っていることが小憎らしい。
     団体で食い散らす態度は言語道断である。
     雀や鳩は人間との距離をわきまえている。
     「初烏」の季語は抹殺してもいいかもな。

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「和暦で暮らそう」     遅足

2010年01月03日 | Weblog
日本野鳥の会会長の柳生博さんと
和暦倶楽部という団体が書いた本。

明治になって採用された太陽暦の前は旧暦。
太陰太陽暦で、中国からの輸入。
和暦とは、それ以前の日本列島で使われていた暦のことだそうです。
どんな暦だったのか?ほとんど分かっていないようです。

和暦では、年を数えるには「コトシ」と「コゾ」しかなく、
これが順番にやってくると考えていたそうです。
来年は「新しいコゾ」再来年は「新しいコトシ」・・・
また季節感も今と違っています。
冬から春に変わるのは何時か?今なら3月が春ですが、
冬が極まった時に春が芽生えるという季節感。

   秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる

この歌も夏の極まったところに
秋が始まるという季節感がありそうです。
こうした季節感のうえに日本人は生活を芸術化してきました。
それが今は大きく崩れてしまったようです。

例えば「正月」、現在の正月は、あまり楽しくないですね。
和暦では、春がめぐってきた最初の満月の夜から翌朝にかけてが、正月。
いまも秋田の男鹿半島に残っている「なまはげ」は
この正月の行事だそうです。なんだか楽しそう。

  初あかりそのまま命あかりかな 能村登四郎

コゾをリセットして新しいコトシを迎える。そんな気持ちの句では。

中国やベトナムでは西洋暦を採用しましたが、正月は旧暦。
春節として盛大にお祝いします。
近代化を急いだ日本。植民地となって苦難の道を歩んだアジア諸国。
今という時代になってみると、
どちらが豊かな命を保っているのでしょうね?



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読み初めは「長いお別れ」チャンドラー    朱露

2010年01月03日 | Weblog


       暮れギリギリに読むハメになったのがこの本。
       村上春樹が五回読んだとか言うので頭へ来た。
       私は二回目だけど初めての感じで愕然とする。
       「長いお別れ」で正月は殆ど潰れてしまった。

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初メール音無しの構え青眼に    朱露

2010年01月02日 | Weblog
     「青眼」は好きな人を喜び迎える眼です。
     「白眼」は逆。この眼で鍛えられました。
     「初メール」は歳時記に出てはいません。
     「初電話」はあるから時間の問題ですね。

       

  初日の出命脈尽きず彼と我  朱露

     沁み沁み初日を拝んだ記憶が七十年ない。
     お日様どころじゃなかったということだ。
     じゃ地べたを這いずって何して来たのか。
     寝ても覚めても喧嘩して来たということ。


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ヤクタネゴヨウ 草女

2010年01月01日 | Weblog
★あけましておめでとうございます。
 本年も駄文にお付き合いください。

 松と日本人には短い文章では、書ききれないほど繋がりが深い。神の樹であり、繁栄の象徴であり、庭園の中心の樹である。

 11月、鹿児島に行ったとき、磯庭園とも仙厳園とも呼ばれている島津家別邸の見学をした。大河ドラマを見ない私達には、よく理解できなかったが、「篤姫」のロケが行われ、世界遺産に登録している最中と、人々の鼻息が荒い。お殿様の日常は随分質素な生活だ。それにひきかえ、桜島が築山で錦江湾が池と借景しているという雄大さに感心した。今は鉄道が邪魔しているが・・・その庭園には巨大な五葉松があった。クロマツやアカマツは二葉松で二本の針葉が束生している。五葉松は五本の針葉が束生している松で、ゴヨウマツ、チョウセンゴヨウ、ハイマツなどの種がある。植木屋さんと思われる人が他の松の手入れをしていたので、「立派な五葉松ですね。」と話しかけるとヤクタネゴヨウという種で樹齢350年、5本あったけれど現在はこの木のみになったことを教えてくれた。

 屋久島と種子島のみに自生し、絶滅危惧種に指定されている。発芽率が悪く、幼木を見かけないそうだ。
 庭園のヤクタネゴヨウは樹高約28m胸高直径約1.5mもある。別邸は江戸時代の末から城主が住むようになったそうだ。見上げて、色々な経緯をみてきたんだ、これからも頑張ってねと触ってきた。
触るということに拘って来た私達 触れるとそのものが持つ力が移って来る気がする。人間の寿命を超える樹木にはことにそれを感じるが、樹木だではなく人と人の間でも大切な行為だと思う。新たな年 人にも木にも草にも多いに触ってみたい。周りのもの私に要注意!!
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お正月って?    遅足

2010年01月01日 | Weblog
正月は、もともとは年神さまをお迎えする行事だったそうです。
年神さまとは、ご先祖さまのこと。
年神を迎えるために自宅は祭場になります。
暮の13日から、その準備が始まります。まず、煤払い。
祭場をつくるための準備です。

年神さまがやってくるのは31日の夜。
一日の始まりは、現代では、午前零時。
昔の人は日没から一日が始まると考えていました。
だから31日の日没から正月はスタートしていました。
年越し蕎麦を食べるのは、もう正月の行事となります。
昔は、31日の夜に神様をむかえし、お食事を差し上げます。
神饌です。

雑煮は、この神饌をおろして、ごった煮にしてもの。
正月の箸は、両端が細くなっていますが、これは
一方を神様が使われるためだそうです。

正月は盆と並んで、日本人にとって最も大切な行事だったそうです。
いまは、随分、正月の意味が希薄になっていますが、
まだ一年の区切りとしての役割を果たしていることは間違いないですね。

     


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初寝覚めここは日本かバタビヤか    朱露

2010年01月01日 | Weblog

     バタビヤはジャカルタのオランダ領時代の名。
     ジャカルタは現在インドネシア共和国の首都。
     赤い花なら曼珠沙華オランダ屋敷に雨が降る、
     濡れて泣いてるジャガタラお春と脱線し捲る。

       


   元旦や出陣式の十五人

      長男宅へ集まる男八人女七人の一族。
      蚫・勝栗・昆布はないが出陣を祝う。
      私の音頭でエイエイオウの勝鬨三回。
      お年玉出血大サービスで本年初受難。

       


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