575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

朝東風や倒れし墓に手を合わせ   能登

2012年04月08日 | Weblog
震災の関係とも思えますし、拙宅の墓参にも、
我が家の墓に近くに同様のうち捨てられてような墓石もあって・・・。
末裔が絶えてしまったのかなと思ったりしてます、と結宇さん。

3月は句想が大震災から離れられません、と作者。
自由題も震災の句です。

  草萌えて不明者の死を届けたり

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独り居や桜散るのも余所のこと     朱露

2012年04月07日 | Weblog
  子供の頃から独りで居るのが好きだった。
  大人たちが私の話をするだけで泣き出す。
  思い切って民放のアナウンサーになった。
  定年になったら独り居に戻ってしまった。



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恐竜の大好物の春キャベツ   遅足

2012年04月06日 | Weblog
船団・小西ドクターの診断です。
恐竜には肉食と草食がいたそうですが、
これは草食性四脚歩行のたとえばスデゴサウルスでしょうか。
春キャベツがとてもおいしそうです。
このような発想とてもステキです。

ありがとうございます。


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溶かされて   麗

2012年04月05日 | Weblog
大好きだった朝の連ドラ「カーネーション」が終わってしまいました。
昨日の朝日新聞に脚本家の渡辺あやさんのインタビュー記事が載っていました。

渡辺さんがこの物語でやろうとしたことは「溶かす」ということ。
大人になるにつれ、心の中に何重にも薄い殻が重なって本当の自分がわからなくなることがある。そんな時物語ならその殻の奥にある柔らかいところを温めて溶かしてあげられると。

ドラマの執筆中3週目に東日本大震災が起きたそうでがテーマを変えることなく臨んだそうです。
なんだか励まされ、泣き、笑い元気になれまさに私も溶かされた一人でした。
ドラマの終盤、夏木さんに変わってからも老いや死も描かれたことが返って人間の本質を見つめられた気がします。

最後に、カーネーションの花言葉は

「あらゆる試練に耐えた誠実」だそうです。

   溶かされてまた溶かされてカーネーション    麗
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東風吹かば奈良の仏に見(まみ)えむか  静荷

2012年04月05日 | Weblog
梅ならぬ仏を思う作者、それもまた一興、と鳥野さん。

あの東風吹かばの歌を踏まえた句。
奈良に通い続けて、古典にも造詣の深い静荷さんならでは。

塔句会の句集で、こんな句を見つけました。

  千年のほとけ臍あり奈良の夏   中野寂音

仏様のお臍を詠んだ句も面白いですね。
やはり奈良といえば仏様ですね。
                        遅足
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二人旅朝倉川の水温む    朱露

2012年04月05日 | Weblog
   我が家から一分の朝倉川を歩く。
   四季を通じて四十数年になるか。
   多米の山から集めて豊川に合流。
   豊川の水は渥美湾から太平洋へ。

           


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東風吹くや遺影ゆらめく海の底    亜子

2012年04月04日 | Weblog
震災の背景でしょう。波間に漂う事もできず、
静かに海の底に眠っているのでしょうか、と結宇さん。

人間を含めて生き物が生まれた海。
母なる海へ、亡くなった人たちが還っていったのでしょうか。

生きている人たちにとって大切なものの一つが遺影。
その遺影は、海の底で、どんな表情をしているのでしょうか?
残された写真そのままの笑顔でしょうか?
それとも・・・
きっと何かを語りかけてくるのでしょう。

東風が吹き、春がめぐってきた被災地。
まだ数多くの方が行方不明のままです。
さらに、原発事故の被災地では、ふるさとに帰るのか?
新しい土地へ移住するのか?苦渋の決断を迫られています。

                     遅足

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春暁や前の若者時差勤務    朱露

2012年04月04日 | Weblog
  二階の私の部屋から否応なく見える。
  今朝は女房が居て亭主が八時に帰る。
  昔私も週一の泊り勤務をやっていた。
  その他遅番とか早番とか滅茶苦茶だ。

             



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難解、そして優雅   鳥野

2012年04月03日 | Weblog
4月3日、春の嵐です。各地に警報が出されました。

遅れていたサクラの開花情報を聞い矢先の、風と雨。
寒さもまた戻って、花も戸惑っています。
立春から早や2ヶ月、本来なら春たけなわの筈。

といっても、季語は春、歳時記には春が溢れています。

季節の移り変わりを知り、趣き深い表現を教えられる歳時記ですが、
時には、俳句に携わる人でなければ、という貴重な言葉も学びます。

最近の収穫は「糸遊」。陽炎、かげろうのことと、解説されていました。

こんな難解で優雅な言葉は、まだまだ有りそうです。

 ・ 寒去らず黄沙も遠い春なれば、せめてゆらゆらカゲロウ遊べ

                        鳥野
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東風と行き旋風(つむじ)と帰る散歩道   立雄

2012年04月03日 | Weblog
東風はやさしく吹くかと思えば、突然、強風にも。
急に強くなった風に、あわてて帰路を急ぐ・・・
そんな変り易い春の一面を捉えた句でしょうか。
たしかに春にはやさしい顔と、恐ろしい一面がありますね。

台風並みの春の嵐が近づいているようです。
みなさんも充分気をつけて下さい。
                    遅足


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人眠り山と私は笑い合う    朱露

2012年04月03日 | Weblog
   朝六時多米山麓数千人殆ど熟睡。
   私は今日の第一句を作っている。
   間もなく皆は職場や学校へ行く。
   私は学校も職場もとっくにヤメ。

            



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被災地に絆求めて東風は吹く   すみ

2012年04月02日 | Weblog
つらい山背の季節もようやく終りに近い。
絆をさらに強くと、鳥野さん。

被災地に東風が吹き、人々は新たな絆を求めて
復興への道をあゆんでいる、という句でしょうか。
私は、句の主語は東風と読みました。
作者の意図もそこにあるそうです。

東風が絆を求めるのは人間ばかりではありません。
被災地の海、川、山と。
野の花、草、木とも。蝶や虫、鳥との絆を求めて。
また、人との絆、人と人が絆を深めることも求めて
東風は吹くのでしょう。
                     遅足

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朝倉川今年の花の下を歩く    朱露

2012年04月02日 | Weblog
  女房は東京の妹の家へ行って三日目。
  隣の女は今朝も子供を怒鳴り飛ばす。
  私に失礼だということが分からない。
  桜並木の川沿いを歩き独りを味わう。

             



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小学校の入学式に袴姿・・・!?    遅足

2012年04月01日 | Weblog
被災地の小学校、袴姿で入学式、というニュース。
えっ!という思いです。
そういえば近くの小学校の卒業式が終わって
振袖、袴姿の卒業生が、親と一緒に謝恩会へ向かう姿も。

昨日、栄で味噌煮込みを食べていたら
お隣さんが振袖の話をしていました。
あまりの高額な出費にオジイサン、オバアサンも
財布の紐を固くしているとも・・・

何時ごろからなんでしょうか?     

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四月馬鹿死に損なって朝ビール    朱露

2012年04月01日 | Weblog
   グラマンの機銃掃射で数回死んでいる。
   大東亜戦争生き残りの国民学校四年生。
   アメリカ兵が土足で畳に上がって来る。
   同級の女の子がマリーンにぶら下がる。

             



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