575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

鳩の巣に2羽の雛が・・・  遅足

2012年04月14日 | Weblog
このところの春らしい陽気に、庭も様子が変ってきました。
さくらんぼは、すっかり緑に。びっしりと小さな実をつけて。
黄水仙や乙女椿の花の盛りを終わったようです。
躑躅のつぼみが膨らみ、今朝、赤い花が2輪。
季節は春から夏へと近づいているようです。

玄関前のカイヅカイブキの生垣に、
鳩の巣を発見したが、先月の23日。
しばらくして卵2個を確認しています。

  抱卵のさびしきまなこに射られけり  森寿賀子

そして昨日、雛、二羽の顔をみました。
2週間ちょっとで卵から孵るそうですから、
数日前には雛になっていたことになります。

雛は、親の口の中に頭を突っ込んで、
親が吐き出す、ピジョン・ミルクを食べて育つとのこと。
じっくりと観察が出来ないのがちょっと残念。

親鳩には、ますます気が抜けない毎日が続きそうです。





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春深し妻品川へいそいそと    朱露

2012年04月14日 | Weblog
    行く所がある人は本当に羨ましい。
    私には豊橋多米の陋屋があるだけ。
    陋屋はロウオクでむさ苦しい家だ。
    へりくだって言っているだけだが。

              



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晩春や起きてまず飲む缶ビール    朱露

2012年04月13日 | Weblog
    135ミリリットルの極小缶ビール一本。
    晩春だけじゃないからまあ相当な量だが。
    寝る前に清酒「蓬莱泉」を二合だけ飲む。
    ヨソの人と飲まなくなって何世紀だろう。


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桜前線北上中    遅足

2012年04月13日 | Weblog
名古屋のソメイヨシノは、満開を過ぎ、散り始めています。
これからさらに北に・・・
桜は、もともとは中国の奥地で生まれたものと言います。
秋に花を咲かせていたそうです。
日本列島にやってきた桜のうち、冬の寒さをやりすごす性質を
獲得した種が生まれ、これが春に咲く桜に。
この頃の日本列島には、さまざまな桜がテンデンばらばらに咲き、
桜前線というものは存在しなかったのではないでしょうか?

江戸時代になって、エドヒガンとオオシマザクラの
交配から生まれた園芸種がソメイヨシノ。
他のソメイヨシノは、皆、クローン桜なのだそうです。

つまり、今、ソメイヨシノは、一本の木のコピーが全国にひろがったもの。
全く同じ性質を持っており、このことから、桜前線という現象が起こるのでは?

家の近くの山崎川の桜並木を、数日前に見物に。目の前が桜一色。
なかにオオシマザクラの白があると、なぜかホッとしました。
ちょっとへそ曲りですが、どうも一色というのは、怖い感じがしました。
以前は感じたことはないのですが・・・・年齢のせいでしょうか?

自然には増えない桜で、日本列島を一色に染め上げる。
明治以降の日本を支配した精神にフィットしたのかも・・・

   一本のサクラのクローン列島をおおいて桜前線北上 

京都の祇園で暴走した車に沢山の人がはねられて
亡くなったり、怪我をされました。
観光シーズンで、怪我人のなかには、名古屋の方も・・・
一週間前には、祇園を歩いていたので、他人事ではありません。
亡くなられた方々のご冥福と、怪我をされた方たちが
一日も早く回復されますように・・・







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「レタス」句会近づく      遅足

2012年04月12日 | Weblog
4月句会の題詠は「レタス」です。
今では食卓に欠かせないレタスです。
しかし、小学生時代には見たこともありませんでした。
1960年代、庶民の食生活の洋風化とともに
普及していったそうです。

  レタス前線信濃ちらほら甲斐が旬   野宮猛夫

ほとんどが水分ですが、ミネラルやビタミンが豊富で、
ギリシャやローマ時代には、安眠をもたらす
野菜として食卓に上っていたとか。
あのシャキとした歯ざわりは朝にピッタリ。

  レタス噛む寝起き一枚のシャツ纏ひ  堀風祭子

我が家も朝食はパン。レタスは欠かせない食材です。
さて、どんなレタスが登場するのか?楽しみです。



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西風に辛夷揺れたる多米の朝   朱露

2012年04月12日 | Weblog
   多米(タメ)は豊橋市東端の水田地帯。
   三十二年前来た頃は人の姿がなかった。
   東の低い山を越すと浜名湖が目の下だ。
   ニンゲンの姿を見に浜名湖まで走った。

             


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卵抱く鳩へ一日春の雨    遅足

2012年04月11日 | Weblog
朝から一日、雨です。
玄関前に巣をつくった鳩。今日も卵を抱き続けています。
昨日、我が家の猫が玄関で、入れろ、入れろと、
大声で啼いた時は、巣を飛び出てしまいましたが、
すぐに巣に帰って卵を抱いています。

もう何日経ったのか?
何時になったら雛の顔が見られるのか?
心配しながら、ちらっと横目で見ています。


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練兵場馬耳東風のバカ鴉   狗子

2012年04月11日 | Weblog
ワタシ自身のことを指摘されたみたい、
ホゾを噛む思いです、と鳥野さん。

東風という宿題に「馬耳東風」をもってきた才覚に脱帽です。
句会では「練兵場」を知らない世代もいて・・・ちょっとショック。
そう言えば、自衛隊では練兵場とは言いませんね。

                       遅足



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春雨や山も団地も起きぬ朝     朱露

2012年04月11日 | Weblog
   プレハブ住宅群の後が七階の団地だ。
   その遥か向こうで多米連山が大笑い。
   ここに住みついたのが三十二年前だ。
   原野だったので山と若い私は大笑い。


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丈草を偲んで   鳥野

2012年04月10日 | Weblog
 ・ 水底を見て来た顔の小鴨かな

わたしの好きな句。内藤丈草の作です。

丈草は犬山の藩士の長子として生まれましたが、早くに母親と死別。
家督を異母弟に譲って、近江の寺に移り芭蕉の門下に加わりました。

犬山では、毎年の春に「丈草を偲ぶ会」を開き、今年はすでに17回目。

芭蕉四哲として高名な俳人の縁から、地元には俳句を愛する人が多く、活動も盛んです。

当日の会は、数多くの優秀句の表彰に続いて記念講演は「若竹」主宰の加古宗也氏。

「3,11と俳句」をテーマに、これからの日本をどうするか、真摯に原点に立ちかえらねば、という願いを込めた、熱いお話でした。
 
 ・ さくら咲け瓦礫の底の死者のため  矢島渚男

 ・ 流れ着く畳に咲かうとする菫  中原道夫

俳人の多くの秀句も紹介され、心に沁みました。

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あの鳩が辛夷にとまる日の出前    朱露

2012年04月09日 | Weblog
    二階の南窓の外五米の所に辛夷と白い花。
    辛夷はコブシでモクレン科の落葉高木だ。
    同じ鳩が一羽来るが花を突つくでもない。
    そこへ雀が来るがお互いに全く関心なし。


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微笑をもらって帰る花見かな     遅足

2012年04月09日 | Weblog
京都・醍醐寺の枝垂れ桜です。
先週末の写真です。
春時雨のなか、大勢の観光客にまじって桜見物。
清水寺のソメイヨシノなどはチラホラでしたが
ここは満開・・・言葉もなし・・・

堪能して抹茶一服。
同じように桜を見終わって帰ってくる人たちの顔。
みな微笑んでいます。
お隣で抹茶を飲んでいた方も、同じような感想を
持っていました。

帰りにバスを乗り間違えて、とんでもない所まで・・
でも、よい花見でした。


                  


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ランナーが東風を捉えて進みけり    麗子

2012年04月09日 | Weblog
東風という宿題に「東風を捉えて」という
中七がまず浮かびました。
そして、テレビで見たマラソンの風景を思い出して、
と作者。

風を捉えて、の後の下五。抜き去った、とか、
もう少しマラソンが見えるような景を詠んだら、
もっと素晴らしい句になるのでは?という声も。

                  遅足


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真鶴の釈迦堂の桜グラマン機    朱露

2012年04月09日 | Weblog
    昭和二十年の春はもう滅茶苦茶だ。
    横須賀から両親の在所真鶴へ疎開。
    モスグリーンのグラマン戦闘機め。
    操縦席から俺を見て笑ってやがる。

             


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今年また朝倉川の桜かな    朱露

2012年04月08日 | Weblog
    千九百八十年名古屋から豊橋へ。
    多米に家を建てた頃私の家だけ。
    桜見放題朝倉川歩き放題だった。
    嘘だと思ったら女房に聞いてよ。

            



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