人外花境

暇人の何でも自然観察日記

主に野歩き山歩き.たまに旅歩きの写真ブログ

横津岳第二湿原

2006年02月11日 | 今日の雑感雑記

Yokotu2

 横津岳第二湿原は、平坦な尾根上に発達した小さな高層湿原です。標高約1000mで北 緯41°56′、東経140°46′に有ります。現在は中心部に小さな池が有るのみですが、 かっては枯れ草の範囲が全て池塘でした。池塘の深さは約3.0mで、今から12,000年ほど 前に出来ました。その後土砂や枯れ草などが周囲から堆積し、現在の姿になりました。

 12,000年前と言えば、最終氷河期が終わり温暖期へ向かう時期で、亜寒帯気候でした。 平坦な尾根上は、シベリアの様なツンドラ地帯の様相を呈していたと考えられます。現在 横津岳尾根上の高層湿原は三カ所ですが、笹や灌木が進出していない湿原跡が数カ所 認められます。かっては彼方此方に池塘が分布していたのでしょう。