ケラマジカ(慶良間鹿)は、1640年頃鹿児島から慶良間諸島の久場島へ移入された日本鹿の
子孫だと言われています。
島嶼化(島嶼部ではエサが少ないため、他の地域よりも体が矮小化する)のため体が矮小化
しているのが特徴で、国指定の天然記念物です。
チラッとでも見れたらラッキーと思って行ったのですが、何のこと無い島中鹿だらけでした。
これは昼間に集落近くの海岸に出てきた若い雌鹿と子鹿です。
親子か兄弟か赤の他人かは分かりませんが、雌は雌どうし、雄は雄どおし数頭の群れを作る様です。
体の大きさはどの程度か、ドラムカンと比べてみて下さい。本当に小さいのです。
でも部屋の中で「座敷鹿」として飼うには大き過ぎます。
雄鹿は体色が黒く、目の回りが白いのが特徴で、この個体の体の大きさは雌と同程度でした。
夕方街中へ出てきた若い雄鹿、短い角が生えています。
中岳展望台へ向かう林道に現れた雌鹿です。30m程の距離であれば、何だ?何だ?と
興味深げに此方を見ているが、それ以上近づけばサッと逃げてしまいます。
夜中に懐中電灯を持って探しに行ったら居るは居るは、彼方此方で二つ目玉がギラギラと。
島民の話によると、数が増えすぎ農作物が荒らされ困っているそうです。
天然記念物を獲って鹿肉ステーキにする訳にもゆかず、と言っていました。
近年エゾ鹿も日本鹿も数が増えているそうですが、これも地球温暖化により
食糧が豊富に成ったせいでしょうか。
今時野山に咲いているのはランタナぐらいなものでした。