沖縄本島北部の東海岸に露頭する、白亜紀(?)名護層の黒色片岩です。 (?)としたのは、名護層からは化 石が発見されておらず正確な年代が不明だからです。古第三期始新世の嘉陽層との層序関係や、白亜紀後期の無 酸素状態の海底に堆積した黒泥堆積物と類似している事から、白亜紀ではないかと考えられています。
同じ海岸の露頭でも、少し風化したものは茶褐色となります。
岩組織を残していますが、強風化すれば相当赤味を帯びてきます。
国頭マージと呼ばれる赤土、名護層の風化土です。琉球石灰岩の風化土も同じ様な赤土と成りますが、こちらは 島尻マージと呼びます。国頭マージは酸性土壌で、パイナップルなどの生育に適しています。島尻マージはアルカ リ性土壌で、サトウキビなどが作付けされています。元になる岩石が何であれ、亜熱帯の高温多雨の気候下で は、この様な赤土と成ってしまいます。尚これが全て風化残積土とはかぎらず、中国大陸からの風成塵も多く含ま れているようです。
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