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4月15日、早朝にホテルの窓から白谷雲水峡方面を観たら、山肌にキリがまとわりつき
雨がシトシト降っていた。
屋久島の形容句「屋久島は月に35日は雨」は林芙美子の「浮雲」が出所。
年間降水量は、海岸部で4,000mm、山奥では10,000mmに達するそうである。
そりゃそうだ、黒潮が流れる海の中にいきなり2,000m近い山がそびえ立っているのだから、
湿った海風は上昇気流となり、雲と成り雨と成って落ちてくる。
天気予報によれば今日一日天候の回復は望めないので、レンタカーで島内一周に出かける。
雨でいっそう新緑が映える照葉樹林の森、この風景を見んがために2,000km近い距離を
飛んできたのだ。
こんな何でもない風景に感動するなんて、私のご先祖様は間違いなく縄文人であり、
さらにその先祖は日本猿だったかも知れませんね。DNAにそう書いてある気がする。
一周道路の内島の西側の一部は、地形が険しいため「西部林道」と呼ばれる一車線道路。
山奥へ入らなくても、ここを車で走っていれば屋久島の自然に触れる事が出来る。
猿や鹿がピョンピョン跳びだしてくるが、屋久杉は無いですよ。
雨が激しくなってくればこんな事も、落石が砕け散った跡、気を付けて下さい。
島北西部に有る永田のいなか浜、アカウミガメの産卵地である。
砂浜の砂は花崗岩の砕けた石英砂、天気が良けりゃ海の色が綺麗なんだろうなぁ。
島の北西部にだけ海岸に花崗岩が露出している。
なぜかと言えば、屋久島の地質分布はこうなっているからです。
屋久島花崗岩の顔つき、極めて粗粒であり白い長方形のものは正長石の巨晶、
大きい物では15cmも有り世界的にも珍しいそうです。
と言う訳で、月に35日は雨が降る屋久島の豊かな自然は、黒潮が流れる
海上に突き出した高さ2,000mに達する花崗岩の塊が作り出したものだったのです。
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