前田森林公園へ行ってみたら、ヒメオドリコソウ・キクザキイチゲ・カタクリ・エゾエンゴサク
などがポツポツと咲き始めたいた。
このヒメオドリコソウは草丈5.0cmにも満たないがもう花を咲かせていた。
もののけ姫の森の入り口に有るのがこの七本杉と呼ばれる巨樹で、
上部が七本の大きな枝に分かれている・・・・らしいがキリが濃くてよくわかりません。
なので根元しかお見せ出来ませんが杉データによれば、推定樹齢2,000年、
樹高18.0m、胸高周囲8.3m、標高830mとある。
これがもののけ姫の森の世界、キリが濃くて近くしか見えませんが、樹木も岩も
何から何まで緑に苔むした世界です。年間降水量10,000mmの成せる技ですね。
かっては「もののけ姫の森」と書いた看板が現地に設置してあったそうですが、
現在は案内図にもその名称はありません。
事情通に言わせると「勝手にもののけ姫の名称を使用するんじゃない」と
スタジオ ジブリからクレームがついたそうで。
樹木や岩を覆っている苔には何種類か有るようですが、これはその内の1つ。
生えているのは杉じゃありませんが、典型的な切り株更新です。まるで植木鉢みたい。
屋久島の森は自然豊かな原始の森の様に思われていますが、そんなことはありません。
江戸時代から昭和の時代まで、屋久杉を始め金になる木は徹底的に伐採され
収奪され尽くした後のなれの果ての姿なのです。
この屋久杉の切り株は江戸か明治時代のものでしょうか、背後の森を見てください。
ヒョロヒョロとした雑木の若木しか生えた居ない二次林か三次林です。
でも暖かい黒潮の流れと多量の雨、そして日の光さえ有れば次の世代は確実に
この屋久島の森に育ってゆきます。
映画もののけ姫が訴えかけていたのは「命の営み」確かその様なものだったと思います。
であれば、やはりここはもののけ姫の森なのです。
山を下りる頃になって、先ほどの濃霧は何処えやら。スッコーンと晴れて種子島が目の前に。
飛行機の上から富士山を拝んだ御利益も無かったようで。
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