カメラを三脚に固定し、可視光と赤外線で同一画像を二枚撮影すれば、ランドサット衛星画像
の様な(もどき)赤外カラー合成画像を作ることが出来る(はず)。
16mm超広角レンズで撮影した可視光画像。
白黒画像に変換した赤外画像、四隅のボケは超広角レンズであるため、フイルターの脇から光がもれた。
ランドサット衛星画像の様に、植生を赤で表現してみた。
なな何と ! 三脚で固定して撮影したはずなのに、可視と赤外では画像がズレているではないですか。
では 50mm 標準レンズではどうでしょう。
赤色に単色変換した赤外画像。
やはり周辺部で画像がズレています。
今回使用した赤外線透過フイルター IR 90 とは、INFRARED (赤外線)の900nm付近に
最大透過領域を有するフイルターの略です。
通常可視光とは、JIS規格では360~830nmと定義されていますが、実際目に見えるには
400~700nm間にピークが有る。
普通のカメラのレンズは、この間の波長領域で最良の像を結ぶ様に設計されている。
設計値と大きくかけ離れた900nmでは、結像位置が異なる(色収差が大きい)ため
画像にズレが生じたものと考えられます。
IR76程度のフイルターを用いれば、ズレは小さくなると思われます。
上図はWikipediaから借用した「大気の窓」の図です。
900nm付近では、水蒸気(H2O)による吸収がほとんど無いことが解ります。
尚、赤外カラー合成画像の作り方は 「福原のページ」 を参考にしています。
画像合成はフリーソフト 「JTrim」 を使用しました。
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