本村港前の屋久島町口永良部島出張所にあった看板。島内には温泉が四箇所有る。
大隅諸島有人島6島の内、本土鹿児島から直通船便が無いのは口永良部島だけ。
鹿児島港⇒屋久島宮之浦港⇒口永良部島と船を乗り継いで来なければならない。
これだけでも秘湯の名に価する。
それにしてもこんな小さな島に民宿が9軒も有ったとは知らなかった。
本村集落内に2年前に出来た温泉施設、500mのボーリングで湯をくみ上げているが、
湯温37°Cで沸かし湯だとか。泉質は単純泉と書いてあるが、西之湯とほぼ同じである。
湯銭は島民150円、島外者は300円也、営業時間は午後5:00~8:00までである。
ここは秘湯と言うよりは、ただの銭湯ですな。
集落から歩いても行ける西之湯(別名こいのゆ)は、こんな処に有る。
もともと海岸に湧きだしていた処を浴槽で囲い、屋根を付け石垣で囲ったもの。
潮の満ち引きで湯量が変化するようで、この日は少し少なめだった。
湯銭箱へ湯銭200円也をチャリンと入れて、脱衣かごが置いてあるのでその場で脱いで
ザブンと入るだけ。白い波板の向こう側は一応ご婦人用の浴槽らしい。
この日は熱からず温からず適温、泉質はナトリュウム塩化物泉(主成分は食塩・石膏)
効能は腰痛・胃腸病とのこと。
オヤジの入浴シーンなんて見たくもないって?まあそう言わずに、
人物が写っていれば臨場感も湧くってもんでしょう。
この日は他に誰も居らず、って言うか島内に観光客は私一人だったみたい。
次は車で25分ほど行った処に有る寝待温泉(ねまちおんせん)です。
ここももともとは海岸に湧出していた処の上に施設を作ったものであり、
中は半地下式になっている。施設そのものは新しく綺麗だった。
更衣室は男女別であるが中は混浴、したがってこの様な札が有る。
ここも次の湯向温泉も湯銭は200円也です。
仕事で来島していた人のお孫さんが湯船の中でやりたい放題の大はしゃぎ、
子供にとっては秘湯も唯の温水プールみたいです。
温めで硫化水素の臭いがほのかに漂よう白濁した湯、実に正しい温泉なのです。
泉質は、含硫黄・ナトリュウム・カルシュウム塩化物泉と書いてあった。
ここ寝待地区は数軒の集落であったが、現在住んでいるのは一軒だけ。
これは4部屋有る湯治小屋で、一日500円で利用できる。
世の中が嫌になり首でも吊ろうかと考えている其処の貴方、
米・味噌・醤油・野菜に釣り竿持ってしばらく此処に居れば、
世間の雑事がバカらしく見えてくる様になりますよ。
島の東側の湯向集落にある湯向温泉(ゆむぎおんせん)、管理が行き届いて
非常に綺麗、逆に秘湯と言うには物足りない感じであった。
此処は男女別浴槽、普通の温泉銭湯である。
無色透明な綺麗な湯が満々と、でも浴槽の底に湯ノ花が大量に沈んでおり、
入ると舞い上がる。この日は飛び上がる程熱く、本当にザブンと入っただけ。
泉質は含硫黄・ナトリュウム・カルシュウム塩化物線。
一番のおすすめは寝待温泉、湯治小屋で一週間ほどダラダラと過ごしてみたいが、
この歳になれば、そのまま認知症かアルツハイマーに成ってしまいそう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます