現在行っている一仕事の現場に分布する地質は、アンモナイトやイノセラムスの化石が多産する事で知られる 白亜紀の上部から中部蝦夷層群です。仕事とは別の目で、アンモナイトやイノセラムスの化石を探したのですが見つ かりませんでした。
この場所は、最初上から回り込んで下を見たのですが、どうも足下が無く空中に立っている様な気がしたので、 崖を降り下から見上げてみました。案の定木の根が絡まりつり棚状になった場所に立っていたのです。アブナイ・ アブナイ、たまにはこんな事もあります。
これは蝦夷層群の砂岩・泥岩の地層が直立している所です。砂岩は風化に強いので、柱状になって上の地盤 を支えている訳です。日高山脈から夕張山地にかけては、東からのプレートの動きによって地層が極端に褶曲しこの 様に成ってしまうのです。ではこの地層、左右どちらが上盤(若い地層)でどちらが下盤(古い地層)でしょうか?そ れを解明するのがこれからの仕事です。