八重山諸島にも付加体由来の古生層が分布する事は、だいぶ前このブログでもご紹介しましたが、これは竹富 島集落の中心部に露頭する硅岩です。皆さんは、なごみの塔に登ったとき前方の風景ばかり見ていますが、後ろ を振り返ればこれが見えます。
「新南島風土記」 新川明 2005年12月 の中に「古びた石垣にかこまれた狭い庭に見事な石庭がある」との 記載と共に古い写真が載っていた。その写真は「西塘御嶽ちかくの一軒の民家を訪ねると・・・」とあるのでこの写真 とは違う場所であるらしいが。実はこの本を読んだのは八重山旅行の前であった。本文中に「・・・残された石庭の 一部も精一杯の労力をつぎこんで削りとったもの・・・」とあり、琉球石灰岩なら簡単に削り取れるだろうに?と不思 議に思っていたら何と硅岩だったのだ。これは硬くて削れない。