藤原新也は「全東洋街道・上」の中で、西東洋の鉱物的世界・・・イスラム世界(私的にはキリスト世界も含む)、 東東洋の植物的世界・・・ヒンドゥ・仏教世界と書いた。また山折哲雄は、ナザレからエルサレムまでの150kmは 砂漠・砂漠・砂漠・・・・、頼るべきものを天上の彼方に求めざるを得なかった、と書いている。
一神教と多神教の出自を表現していると解釈しているが、東アジアのモンスーン気候地帯の森を彷徨っていれ ば(現在の一仕事のこと)、何となく理解出来る様な気がする。この森の中からイスラム教やキリスト教が生まれて くるとはとても思えない。森の中は、仕事を抜きにして愚にも付かぬ雑念が多くなるのだった。