北海道渡島半島の上ノ国道の駅「もんじゅ」裏の海岸風景。
「昔々その昔、ここから不思議な灯が上がり、夷王山を通り八幡牧野を越え、小森にある太平山(ここより南東 方向約8.0kmに有る標高364mの小山)に消えていった。龍神様が太平山に住む女神様に会いに行ったんだとさ。」
「この岩壁の穴は、大人の穴(おおとのあな)と呼ばれ、太平山の窪みにあった洞窟に通じているんだとさ。昔ア イヌの人が自分の飼い犬を太平山の洞窟に入れたら、この穴から出てきたそうな。」てな昔話が有ります。
まあ今で言うところの、時空の壁を越える「スターゲイト」ってやつですね。今も昔も人間の発想は同じ、まさに時 空の壁を越えています。
いよいよ春山シーズン到来である。冬の間に錆び付いたエンジンに点火し、まずは裏山の銭函天狗岳 (536.7m)へ向かう。今シーズン始めての山行であるが、今年は幾つの山に登れるか。
岩壁の雪は消えているが、まだまだ残雪の山。
久しぶりに山靴のホコリを払い、足下だけは完全装備。肝心のエンジン(足腰心肺)はいかがなものか。
枯れ木の山状態であるが、エゾニワトコの新芽が膨らんできていた。
低山ではあるが、山体崩壊によって出来たこの岩壁は迫力が有る。崖の上に立つと足がすくむ。
手稲山方面は、まだ冬山の様相である。日曜日なのにスキーヤーの姿が見えない、クローズしたのか。
昔から「バカと煙は高い所へ登りたがる」と言うが、例によってバカ人間の記念撮影。崖っぷちでへっぴり腰に成 っている。高い所が好きなくせに、実を言えば高所恐怖症なのである。
横津岳から函館湾を見る、遠くに霞むのは下北半島、いわゆる「内地」である。北海道人は、本州・四国・九州を 総称して「内地」と呼ぶ。広辞苑で「内地」を引けば①一国の領土内、国内。②新領土または島地以外の地。③北 海道や沖縄からみて、本州を指して言った語。④海岸から遠ざかった内部の土地、とある。 では「外地」はと言え ば①国外の地。②朝鮮・台湾・樺太などの総称、となる。
この定義からすれば、少なくとも北海道は「外地」には該当しないし、上記の「内地」の定義には矛盾を多く含 む。 「国内」と定義しながら「島地以外の地」および「・・・本州を指して・・・」、これでは「本州は大陸か!」または「四 国・九州はどうなるんじゃ!」と突っ込みを入れたくなる。したがって北海道は「国内」ではあるが「内地」ではない し、当然「外地」でもない。
でも北海道人(アイヌ民族を除く)の意識下には、自分達の住んでいる所は「外地」との思いが有ったんじゃない かね。だって北海道人の祖先はみな、犯罪者・流れ者・食い詰め者・出稼ぎ労働者、良くて屯田兵だもんね。帰り たくても、二度と「内地」には帰れない人達ばかり。
今から20年後は、恐らく私は死んでいるだろう。たとえ生きていたとしても、頭はヨイヨイの死に体状態。だから 20年後の世界なんて考えてもショーがないんだが、なぜかたまには考えてしまう。ヨーするに暇なのだ。
まず第一に考え得る事は、石油その他鉱物資源の奪い合いで世界がグジャグジャに成っているかも知れない。 では、アメリカ・ロシア・中国などの大国だけが生き残るかと言えば、そうとも言えまい。富める者と貧しい者、強者 と弱者で国内が二極化すれば、国が内部崩壊する事だってあり得る。そうなれば、パンドラの箱を三つも四つもい っぺんに開けた様なもので、益々世界はグジャグジャに成る。
そうなる前に必ずや人類の英知が働く、てな見方もあるが此までの人類の歴史を見れば必ずしも楽観しは出来 ない。まあ、その頃には私しゃ生きてないからドーでもいいんだが、なんて事言ってはいけないのだ。
これは巨礫を含む瀬棚層の凝灰質砂岩の地層、瀬棚層は約100万年から200万年前比較的浅い海底に堆積し た地層。100~200万年前と言えば、人類がやっとヨチヨチ歩きを始めた頃。この地層は、その頃からズーット人間 の歩みを見て来たのだが、今の世の中を見て、何を思っているやら。
仕事をしていても遊んでいても、この歳に成ると月日の経つのは早いもので、昨日で早期退職して丸三年に成 ってしまった。はたしてこの三年間何をやってきたのか、ダイアリーを捲ってみればザット次の通りだった。
①野山歩き 115日間
②旅行 100日間
③アルバイト 129日間
④委員会活動等 86日間
⑤その他 665日間
委員会活動は、今後二度とする事は無いであろう。アルバイトも声が掛かればボチボチと。
旅行は、金が無いのでこんなものか。貧乏旅行に徹すればもっと彼方此方に行けるのだが、貧乏旅行は気力 体力と引き替えなのでオジサン世代にとってはなかなかキツイ物が有る。若者の貧乏旅行記などを読んでいると、本 当に羨ましくなるのだ。あの頃は「仕事仕事の毎日で~」旅のための旅なんて、夢のまた夢だったね~。
以外と少なかったのが野山歩き、本当はもっと歩いているつもりだったのだが。これでは体力も落ちると言うも の、今年からはもっとガンバラねば。
我が家の裏山で見つけた「鹿の足跡」、札幌近郊の山にはクマさんは沢山居るのですが、鹿さんも移動してき た様ですね。