雪景色も見飽きた、早く春が来ないかな、まだ三ヶ月もある、どうしょう。
デパートなどの商業施設で買い物や用事を済ませると帰り際に店員さんが「ありがとうございます」と言う。用事を済ませこれから帰るのだから「ありがとうございました」と過去形で言うべきではないかと常ずね不思議に思っていた。
暇つぶしに古い雑誌をめくっていたら、噺家 桂文治の 粋な「ことのは」の一文のなかにその答えが有った。
江戸の商人は「ありがとうございました」と過去形にして客との縁を切るのを嫌ったため「ありがとうございます」と言うようになった、とのこと。
商人の世界では、連綿としてその習慣が受け継がれていたのですね、一種の業界用語です。
今日は寒気団の流入も一段落し、マイナス5°ほどと暖かくなってきたので昼食前の腹ごなしに裏山へ散歩に出かける。
2月4日は立春とはいえ、日中の太陽があんな低い所に居る。
雪がチラツキ始め、なんとも陰鬱な雰囲気である。
本格的に雪が降り始めた、遠くの山が霞んで見える、でも今日は全然寒くない。
年寄とはいえ、そろそろ体が寒さに順応してきたのかな。
我が家から約4.0km程歩いた所が滝ノ沢分岐である。
この丸木橋を渡り、沢沿いに進めば北大パラダイスヒュッテ前に出る。
画面左側の尾根に取りつけば、テイネオリンピアの分岐に出る。
今日は山スキーが一名、滝ノ沢へ上がっていった。
テイネオリンピアの分岐へは、若者がスノーシューで登っていった。
この年寄は此処から引き返し、往復8kmの散歩で今日はお終い。
話題が無いのでカメラの話でも。
暇人が初めてデジタルカメラなるものを手にしたのが、このPENTAX Optio S なのです。
購入したのは2003年5月であるから約9年前、今でも故障なく動いている。
9年前のデジカメであるから、現在ではほとんど骨董品かトイカメの部類に属するが、実はこのデジカメなかなかの優れものなのです。
この当時すでに現在のコンデジの機能を全て備えているうえに、なんと三倍ズームに連動する光学ファインダーが付いているのです。
なによりもかによりも、この大きさを見てください。カードサイズよりも一回り小さい
83×52×20mm、98gmなのです。
トイカメ以外では、現在これより小さいコンデジは有りません。
時代が時代ですから、画質はそれなりですが、以下 Optio S の実写例として。
購入した当時、函館山から今はもう無い函館ドックのクレーンを写す。
蕗の葉っぱとハクサンチドリ。
ハスの花、条件が良ければそれなりの諧調性が有る。
昨日裏山で撮ってきたツルアジサイの落花。
オオカメノキの冬芽をマクロで撮ってみた。
小型カメラはPENTAXのお家芸であるから、RICOHの傘下にあってもOptio Sと同じサイズに 1/1.7撮像素子と広角域F 1.9 レンズ、光学ファインダーを搭載した
マグネシウム合金のボデーの機種を作ってほしいものだ。