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【一口紹介】
各章ごとに岡山弁の題名がつけられ、登場人物はすべて岡山弁で語り、しかも人気作家の身辺雑記のエッセイの形式でありながら、最後はホラーとして体裁を持つという「ぼっけえ」「きょうてえ」「やっちもねえ」など岡山弁のニュアンスを存分に盛り込んだ、人気ホラー作家とっておきの14話。
【読んだ理由】
岡山県人として題名に惹かれて。
【印象に残った一行】
本書に出てきた岡山弁とその方言の共通語での意味合いを紹介します。
・「ぼっけえ」→「ものすごく」
・「きょうてえ」→「恐ろしい」
・「やっちもねえ」→「とんでもない」
・「こらっしもねえ」→「とんでもない」よりは程度が低い。(私自身生粋の岡山県人であるが、この方言はあまり知らない。備前と備中の差か?)
・「ブリつけて行こうで」→「勢いつけて行こう」
・「よう、うつってじゃが」→「よく、お似合いですよ」
・「そ」→「どうぞ」ただし、かなり親しい間でなければ使わない。
・「ゆうたりこして」→「言ったりなんかして」が岡山なニュアンスで訛ったもの。共通語だと「なあんちゃって」に相当。
・「ひっさこと」→「長い間」a long time 「久しいこと」の訛り。
・「ちいときま」→「短い間」a short time」「小さい時間の間」の訛り。
・「まんがわりい」→「巡りあわせが悪い」「運が悪い」
【コメント】
ホラー話し付き岡山弁講座の本。ゆうたりこして。
そぉぼっけえ、きょうてい話じゃぁねぇが、やっちもねぇと言わずにおめぇもいっぺん読んでみぃや。
読むのにひっさことかかりゃあせんけいな。
