夫婦の格式 (集英社新書 451C)橋田 壽賀子集英社このアイテムの詳細を見る |
【一口紹介】
◆内容紹介◆
夫婦の間では男女平等はありえない―
「男を立てなさい。女はもっと利口になりなさい」
時代に媚びない男女論! 「男を立てる」、「内助の功」―そんな言葉はどこへいってしまったのだろうか。
二十一世紀を迎えた今、家族、夫婦、男女のありようが激変している。
自己主張を強める妻と、その妻を御せない夫が築く未熟な家族模様は、さまざまなトラブルの元になっている。
夫婦がばらばらで、その子どもが情緒豊かな、バランスの取れた人間に育つはずがない。
家族を再生するには、まず夫婦の再生が必須である。
数多くの人気ドラマを通して家族のありかたを問い続け、さらには一人の妻としても徹底して生き、夫の前では決して原稿用紙を広げなかったという著者の、時代に媚びない夫婦回生の秘訣。
◆著者◆
橋田 壽賀子(はしだ すがこ)
一九二五年、京城生まれ。日本女子大学卒業後、早稲田大学文学部芸術学科入学、中退し、松竹に入社。
その後フリーの脚本家に。橋田文化財団理事長。
「となりの芝生」「おんな太閤記」をはじめ、数多くのTVドラマの脚本を手がける。
なかでも「おしん」は大反響を呼び、九〇年スタートの「渡る世間は鬼ばかり」は続編が制作され続けている。
菊池寛賞、紫綬褒章、勲三等瑞宝章ほかを受勲、受賞。著書に『夫婦の時間』(知恵の森文庫)、『ひとりが、いちばん!』(大和書房)ほか。
【読んだ理由】
格式シリーズ?全読破!
【印象に残った一行】
どんなに相思相愛でいっしょになっても、もともとが凸と凹なのだから、夫婦というのは完全に重なり合わないもの。
重なってはいけないものなのです。
すべて重なり合えば自分がなくなってしまいます。
数学のの集合でいう共通部分、必要なだけの接点や重なりさえあれば、それで十分なのです。
相手を殺さず、互いに自分の領域で自立する。大切なのは互いに支えあうことです。
互いの生き方や才能を認め合って伸ばし合う。それが夫婦なのです。
【コメント】
橋田壽賀子流夫婦論。読めば気が楽になる。そう構えずに自然体でいるということか?