【原文】
子曰、關雎、樂而不淫、哀而不傷、、
【読み下し】
子の曰わく、關雎(はかんしょ)楽しみて淫せず、哀しみて傷(やぶ)らず。
【通釈】
先生がいわれた、「關雎(かんしょ)の詩は、楽しげであってもふみはずさず、悲しげであっても[心身を]いためることがない。[哀楽ともによく調和を得ている]」
【English】
The Master said, "The Kwan Tsu is expressive of enjoyment without being licentious, and of grief without being hurtfully excessive."
『論語』とは、読んで字の如く「論じ語る」、孔子と弟子達や要人達との間に交された対話録。
『論語』は私たちの生き方の原点を見つめた思索の宝庫であり、人間性を磨く叡智が凝縮した永遠の古典。
読めば読むほど胸に深く沁み込む簡潔な言葉の数々。
『孟子』『大学』『中庸』と併せて儒教における「四書」の一つに数えられる。
全20編(学而第一~堯曰第二十) 構成され、編の名称は各編の最初の二文字を採ったものであり内容上の意味はない。
したがって、学而第一から順に読む必要はなくどこから読んでもかまわない。