親鸞 (上)五木 寛之講談社このアイテムの詳細を見る |
【一口紹介】
◆内容紹介◆
新しき人間・親鸞を描く、渾身の長編小説!
混迷と激動の時代を疾走した巨人。その苦悩は、今の私たちと同じ悩みであり、その決断は現代の闇を貫く。数々の国民文学を生み出した著者が描く渾身の長編小説! 【講談社創業100周年企画】
◆内容(「BOOK」データベースより)◆
愚者か?悪人か?聖者か?地獄は一定と覚悟し、真実を求めて時代の闇を疾走する青春群像。
【読んだ理由】
ベストセラー小説。
【コメント】
13歳の年に朝鮮半島で終戦を迎え、引き揚げ体験を持つ五木さんは若い頃、「自分は、人を押しのけて生き延びた罪深い人間」との意識に苛(さいな)まれていたという。「親鸞の思想に出会ったことで、悪をなさずにはいられない人間が光を求め生きていく道を知って、心の中の闇が晴れたんです」
その光を今描くのには、理由がある。「年間3万人もの自殺者が出て人間の魂の恐慌を起こしている今の時代は、心の闇を抱えて皆が生きている点で、平安時代が崩壊し鎌倉政権の基盤がまだ固まっていない頃に似通っています」
と、著者の五木さんは語られています。
ストーリィ展開の巧みさにより一気に読ませる。