人、物、文化の往来で栄えた商業の町
大和盆地の西南に位置する五條市は、古くから大阪と紀伊を結ぶ交通の要衝で、東に向かう伊勢街道、西に向かう紀州街道、熊野へ通じる西熊野街道、奈良市へ抜ける下街道、大阪につながる河内街道などが通じていました。
街道は、物資の輸送や人の往来だけでなく文化も運んだため、江戸時代、五條は商業や宿場の町として大いに発展しました。
旧紀州街道沿いの「新町通り」には、今も当時の栄華をしのばせる商家の街並みが残っています。
街道が国道に役割を譲った明治時代以降も、町の人々は歴史的景観や先人たちから受け継いだ豊かな文化を大切に守ってきました。
この古い商業都市には、現代の私たちが忘れかけた日本の“心”に通じる道があるのかもしれません。
コンセプト
美しき日本
日本人は、日本のことをどれくらい知っているのでしょう?
生まれた土地のことを、どれくらい知っているのでしょうか?
日本らしさとは、なにか?
日本人が日本について知るべきことは、
まだまだたくさん残っているはずです。
きっとそこには、あなたの知らない日本があるはずです。
四季の風景、思想、文化、祭り、伝統、技術。
日本の魅力を、ひとつひとつアーカイブしていくことで
「日本」の魅力を、ひもといていきます。
その土地でしか感じられない、魅力を再発見すること。
日本というひとつの国に、こんなにも多くの魅力があることを知ること。
日本人に、日本のことを深く知ってもらうための入り口。
それが、Nippon Archives「美しき日本」です。