![]() | 死にたい老人 (幻冬舎新書) |
クリエーター情報なし | |
幻冬舎 |
【一口紹介】
◆内容紹介◆
83歳小説家、長く生きた。絶望の果てに―― 自死決行。結果は!?
もう充分に生きた。あとは静かに死にたい――。
83歳の小説家は、老いて身体の自由がきかなくなり、男の機能も衰え、あらゆる欲望が失せ、余生に絶望した。
そして、ゆるやかに自死する「断食安楽死」を決意。
すぐに開始するや着々と行動意欲が減退、異常な頭痛や口中の渇きにも襲われ、Xデーの到来を予感する……。
一方で、テレビのグルメ番組を見て食欲に悩まされ、東日本大震災のニュースにおののきつつも興味は高まり、胃痛に耐えられず病院に行く。
終いには、強烈な死への恐怖が……!
死に執着した小説家が、53日間の断食を実行するも自死に失敗した、異常な記録。
◆著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)◆
木谷 恭介
1927年大阪府生まれ。
劇団「新風俗」「三木トリロー文芸部」などを経て、ルポライターとして活躍。
1977年、「俺が拾った吉野太夫」で第1回小説CLUB新人賞受賞。
以後作家生活に入り、風俗営業の女性を題材とした小説、風俗のガイドブックなどを執筆していたが、1983年の『赤い霧の殺人行』から、旅情ミステリーに専念。
五十五歳での再出発だった。
宮之原警部シリーズで多くの読者を獲得 。
【読んだ理由】
新聞の紹介記事を読んで。
【印象に残った一行】
「人間は寿命に従順であるべきだ」
司馬遼太郎さんの言葉は、大量生産大量消費、”何を起こすかもしれない怪物”の原子力まで頼らないと社会が動かないいまの時代にもあてはまるのではないか。
【コメント】
著者はまだ生きているようだ。

