![]() | 玩具 (集英社文庫) |
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集英社 |
【一口紹介】
◆内容説明◆
小動物に異常な執着をもつ作家志望の夫、彼から疎外されているような淋しさに耐える妻。
破局寸前にありながら、奇妙なバランスを保つ夫婦関係の機微を抉る第53回芥川賞受賞作。
【読んだ理由】
「紅梅」を読んで。
【印象に残った一行】
肉体的には夫婦と同じ深い交わりがあっても、死んでしまえば骨の処分にも困る男女の縁のはかなさを、佳代子は寒々としたものに思わずにはいられなかった。
【コメント】
「玩具」他四作品は、いずれも苦しみや悲しみだけが多い人生を、苦しみに耐え、悲しみをこらえ、懸命に生きている女の真実の思いが、豊かな感性と卓抜した手腕で完璧に摘出したものばかりと、解説にあったが全くそのとおりだ。
「受賞(芥川賞)の夜、このまま眠ると、朝になって夢だったということになるのではないか、という不安で寝つけませんでした・・・」という彼女のコメントは好ましい。また若い頃?の写真が掲載されているが、これも好ましい、美人だ。