![]() | 夏美のホタル |
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角川書店 |
【一口紹介】
◆内容(「BOOK」データベースより)◆
山奥に忘れられたようにぽつんとある、小さくて古びた一軒の店「たけ屋」と、そこで支え合うように暮らしている母子、ヤスばあちゃんと地蔵じいさん。
ぼくと夏美は、夏休みの間ずっと「たけ屋」の離れで暮らしてみる―という、なんとも心躍る展開になったのだけれど…。
誰かを想うこと誰かの幸せを願うこと。
切なくて、あたたかい、心の故郷の物語。
読んだら誰かと手をつなぎたくなります。
【読んだ理由】
「虹の岬の喫茶店」「青森ドロップキッカーズ」「ラストサムライ」「津軽百年食堂」に続く森沢明夫作品。
【印象に残った一行】
「たんぽぽは、いい花だよぅ。花が終わっても、たくさんの命を 空にふわふわ飛ばせるなんて、
なんだか素敵だからよぅ」
「考えてみれば、名前ほど親の想いが込められたモノはそうそうない気もする。しかも、名前は形のないモノだから、壊したり、失ったりすることもないのだ。そう考えると、これ以上の形見はないように思えてくる」
「『他人と比べちゃうとさ、自分に足りないものばかり目がいっちゃて、満ち足りているもののことを忘れちゃうだってさ。俺さ、それって、すごくわかる気がするんだよな」』
「いや、そもそも、完璧な正解など無いのかも知れない。人はきっと、その人生におけるすべての分岐点において、少しでも良さそうな選択肢を選び続けていくしかないのだ。そして、それだけが、唯一の誠実な生き方なのではないだろうか」
【コメント】
読後、本当に誰かと手を繋ぎたくなった、また川遊びのシーンでは自分の体験を思い出し、我を忘れて読み込んでしまった。
思わず涙のシーンが何回かある。

