日本男道記

ある日本男子の生き様

徒然草 第二段

2019年07月09日 | 徒然草を読む


【原文】
 いにしへのひじりの御代みよの政まつりごとをも忘れ、民の愁うれへ、国のそこなはるゝをも知らず、万よろづにきよらを尽していみじと思ひ、所せきさましたる人こそ、うたて、思ふところなく見ゆれ。

 「衣冠いくわんより馬・車にいたるまで、あるにしたがひて用ゐよ。美麗を求むる事なかれ」とぞ、九条殿くでうどのの遺誡ゆいかいにも侍はべる。順徳院の、禁中の事ども書かせ給へるにも、「おほやけの奉たてまつり物は、おろそかなるをもってよしとす」とこそ侍れ。

 【現代語訳】
 聖なる古き良き時代の時代の政治の方針を忘れてしまって、一般市民が困って嘆いていることや、国に内乱が起こりそうなことも知らないで、何もかも究極に豪華なものを用意して、自分のことを偉いと勘違いし「ここは狭くて窮屈だ」というような態度をしている人を見ると、気分が悪くなるし、自分のことしか考えていない厭な野郎だと思う。

 「作業着やヘルメット、シャベルカーからダンプカーまで、すべて間に合わせで済ませよ、新品や最新機種を欲しがってはいけません」と、死んだ右大臣の遺言にもあったことだし、順徳院が宮中の決まり事を書いた『禁秘抄』という参考書にも「天皇のおべべはコンビニで買えばよい」と書いてある。 

◆鎌倉末期の随筆。吉田兼好著。上下2巻,244段からなる。1317年(文保1)から1331年(元弘1)の間に成立したか。その間,幾つかのまとまった段が少しずつ執筆され,それが編集されて現在見るような形態になったと考えられる。それらを通じて一貫した筋はなく,連歌的ともいうべき配列方法がとられている。形式は《枕草子》を模倣しているが,内容は,作者の見聞談,感想,実用知識,有職の心得など多彩であり,仏教の厭世思想を根底にもち,人生論的色彩を濃くしている。


Daily Vocabulary(2019/07/09)

2019年07月09日 | Daily Vocabulary
23711.armpit(わきの下) the hollow place under your arm where it joins your body 
My armpits sweat when I'm nervous.
23712.eyelid(まぶた)a piece of skin that covers your eye when it is closed
I got a mosquito bite on my eyelid.
23713.earlobe(耳たぶ )the soft piece of flesh at the bottom of your ear 
You have a ladybug on your earlobe.
23714.doom(運命)to make someone or something certain to fail, die, be destroyed etc  
I feel a sense of impending doom.
23715.event  something that happens, especially something important, interesting or unusual 
What is the most important event in your life?.

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