日本男道記

ある日本男子の生き様

徒然草 第三段

2019年07月16日 | Daily Vocabulary


【原文】
  万よろづにいみじくとも、色好まざらん男は、いとさうざうしく、玉の巵さかづきの当そこなき心地ぞすべき。

 露霜つゆしもにしほたれて、所定めずまどひ歩き、親の諫いさめ、世の謗そしりをつゝむに心の暇なく、あふさきるさに思ひ乱れ、さるは、独り寝がちに、まどろむ夜なきこそをかしけれ。

 さりとて、ひたすらたはれたる方かたにはあらで、女にたやすからず思はれんこそ、あらまほしかるべきわざなれ。 

 【現代語訳】
 どんなことでも要領よくこなせる人だとしても、妄想したりエッチなことを考えない男の子は、穴が空いたクリスタルグラスからシャンパーニュがこぼれてしまうように、つまらないしドキドキしない。

 明け方、水滴を身にまとい、よたよたと千鳥足で挙動不審に歩いたりして、おとうさん、おかあさんの言うことも聞かず、近所のひとに馬鹿にされても、何で馬鹿にされているのかも理解できず、どうしようもないことを妄想してばかりいるくせに、なぜだか間が悪く、むらむらして寝付けずに一人淋しく興奮する夜を過ごしたりすれば、得体の知れない快感に満たされる。

 とはいっても、がむしゃらに恋に溺れるのではなくて、女の子からは「節操のない男の子だわ」と思われないように注意しておくのがミソである。 

◆鎌倉末期の随筆。吉田兼好著。上下2巻,244段からなる。1317年(文保1)から1331年(元弘1)の間に成立したか。その間,幾つかのまとまった段が少しずつ執筆され,それが編集されて現在見るような形態になったと考えられる。それらを通じて一貫した筋はなく,連歌的ともいうべき配列方法がとられている。形式は《枕草子》を模倣しているが,内容は,作者の見聞談,感想,実用知識,有職の心得など多彩であり,仏教の厭世思想を根底にもち,人生論的色彩を濃くしている。

Daily Vocabulary(2019/07/16)

2019年07月16日 | Daily Vocabulary
23746.There is no way(~はできない、あり得ない ) someone who is talkative talks a lot OPP quiet 
There is no way the bank manager will see you if you haven't make appointment.
23747.studious(勉強好きな)in a way that improves the situation 
If I have, I hoped it's for the better.
23748.stun(頭を打って気絶させる、気を失わさせる、(驚き・うれしさなどで)ぼうっとさせる、唖然(あぜん)とさせる、耳をがーんとさせる
to surprise or upset someone so much that they do not react immediately 
Her beauty stunned my brother.
23749.astonish(ひどく驚かす、びっくりさせる、(…で)驚かせる)
to surprise someone very much SYN amaze
What astonished me was that he was a lawyer.
23750.elastic(弾力性のある)
a type of rubber material that can stretch and then return to its usual length or size
Elastic materials are used for the insole.
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