「この国の戦争」太平洋戦争をどう読むか
サイトから引用。
今こそ、「日本人の戦争」を問い直す。
日本はなぜ、あの戦争を始めたのか? なぜ止められなかったのか?
戦争を知り尽くした小説家と歴史家が、
日本近代の画期をなした言葉や史料を読み解き、
それぞれが必読と推す文芸作品や手記などにも触れつつ、徹底考察。
「わかりやすい物語」に抗して交わされ続ける対話。
「ポツダム宣言」「終戦の詔書」を読む解説コラムも収録。
【目次】
はじめに(奥泉光)
I 太平洋戦争とは何かを考えるために
戦争と物語/国民統合の方法としての軍隊/お天道様と公道/民衆にとって天皇とは?/自制を失う「帝国」/主権線・利益線論と物語としての日露戦争/不戦条約と軍隊像の転換/リットン報告書を拒絶、そして満州事変へ ……
II なぜ始めたのか、なぜ止められなかったのか
なぜ満州か/国際連盟脱退と各国の思惑/感情に訴える国民向けの宣伝/陸海軍共通の仮想敵・アメリカ/南進論と三国同盟の要点/変わりゆく「中立」/「もやもや」が消えてゆく/対米開戦の裏側/日本の勝算?/日本的「空気」という謎 ……
【解説コラム】「ポツダム宣言」を読む/「終戦の詔書」を読む
III 太平洋戦争を「読む」
戦争を支える気分――清沢洌『暗黒日記』/物語を批判する小説――田中小実昌『ポロポロ』/個人と国家の媒体なき対峙――山田風太郎『戦中派不戦日記』/現代日本のこと?――山本七平『一下級将校の見た帝国陸軍』 ……
おわりに(加藤陽子)
奥泉 光 (オクイズミ ヒカル)
1956年山形県生まれ。1986年に『地の鳥 天の魚群』でデビュー。1993年『ノヴァーリスの引用』で野間文芸新人賞、1994年『石の来歴』で芥川賞、2009年『神器』で野間文芸賞を受賞。
加藤 陽子 (カトウヨウコ)
1960年、埼玉県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。専攻は日本近現代史。『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』『戦争まで』『戦争の日本近現代史』など著書多数。
「ベリングキャット」デジタルハンター、国家の嘘を暴く
出版社のサイトから引用
大手メディアも驚くほどの速さと正確さで次々にスクープを飛ばし、いまや世界中から注目される調査報道ユニット“ベリングキャット”。シリア政府の戦争犯罪をあばき、ロシアの暗殺者の身元を特定し、ウクライナで民間機を撃墜した黒幕をも突き止める。いったいかれらは何者なのか。なぜそんなことが可能なのか。始まりは、キッチンテーブルで見た“アラブの春”の現地動画だった。ここはどこだ、映っているのは本物なのか。オンラインゲームにはまっていた著者は、ネット上に集った仲間とともに、独学でまったく新しい調査手法を作り上げてゆく。かれらが使うのは、SNSの投稿や流出した名簿など公開された情報のみ。フェイクもプロパガンダも混在するウェブ情報のなかから、権力者たちが望まない真実へたどりつくのだ。権力者は平然と、見えすいたウソをつく。その虚偽を覆すことは私たちにも可能だ―。ポスト真実の時代に生まれたデジタルハンターたちの活躍を描く。
1 ラップトップ上の革命―ネット調査の可能性に気づく
2 “ベリングキャット”の誕生―探偵チームの形が整う
3 事実のファイアウォール―デジタル・ディストピアへの反撃
4 ネズミが猫をつかまえる―スパイ事件が時代を画する事例に
5 次なるステップ―正義の未来とAIのパワー
補遺 暗殺者と対決―“ベリングキャット”、暗殺団に電話する
ベリングキャット,読んでみたいと思いました。
いつの時代も「情報操作」に振り回されてきたと感じています。
情報過多の現代,何が真実で何が嘘なのか,
情報の取捨選択は私たちに求められるスキルだと思います。
いつもご訪問いただきありがとうございます。