霧島山麓から発する天降川の流域、西郷どんが野山を掛けた地、日当山。『♪兎追いし彼の山、
小鮒釣りし彼の川…』この歌は長野県豊田村界隈の情景を歌にしたのだが、西郷どんは歌の
ように野に遊び狩猟をし、お湯に親しんだ。何処でも見られる懐かしい『日本の故郷の景観』。
日当山は戊辰戦争後、傷を癒したと言われ西郷隆盛がもっとも長く滞在した温泉地、
天降川沿いに「西郷どん湯」がある。200年の歴史を持つ日当山最古の温泉で通
称 “元湯”。撮影をしていたら女将さんに呼び止められた!温泉関係者(日本温泉地
域学会認定温泉観光士の名刺提示)を確認したら、親切にも施設を案内してくれた。
【Data】芒硝泉 49.6℃ PH7.8 源泉:日当山36号
廃業速報:この鄙びた公共浴場も2015年4月に「入来温泉湯之山館」という新しい温泉館
に変わった。またふだん着の温泉が消えたのである。悲しい現実が九州でも起こる。
年間12万人が訪れる公衆浴場。外からの景観も懐かしい建物、柴垣湯に入る。番台に
100円。今までの料金で2番目(確か70円ツーのがあった)に安い!入る前の驚きが入って
からの感動に変わった。安いだけではなかった。お湯は小生好みの炭酸水素塩泉そして
眩しい色つき。これは堪らない。この日は近くの爺様がのんびりと源泉を楽しんでいた。
【Data】:含重曹ー食塩泉 43.2℃・Ph6.3・60L/分 源泉:入来温泉柴垣湯