お湯の国 日本

美しい日本の温泉地中心の旅記録(おんせん鑑定士:監修) 【記事・映像は著作権、人権保護法等により無断使用を禁じます】

温泉の効能(温泉入浴指導員・おんせん鑑定士編)

2019年12月01日 | 📀ブログ閲覧之手引..

🔵三週間振りの入浴。三日間降り続けた雪の片づけで疲労した躰を調整する為、温泉
 は欠かせない。汗をかいて血行を促進、老廃物を除去し、心を開放して精神を整え、
 筋肉のコリを和らげ、冷温浴で交感神経・副交感神経を刺激し総合生体調整を行う。
 勿論その他に体内温度UPで抵抗力を強め、躰の洗浄で人の素敵な鎧の皮膚を鍛える。

🔵2017年費者庁集計ではヒートショック(入浴時など)での死亡者は推定19,
 000人にも及ぶとされる。  この11年間で7,000人も増加したそうだ。

🔵温泉の定義、低温泉について  
  低温泉 ・・・ 温泉法上水温が25℃以上を温泉と定義する。だから公衆浴場は看板
  に「○○○温泉」と表記できそれ以下の低水温は「○○○の湯」と表記する。しか
  し、温泉でありながら38℃以下の定温泉は入浴に適しないので沸かしが必要と
  なり、掛け流しが出来なくなる。それで、循環・消毒が必須となるわけである。

🔵美人の湯とは
  美人の湯:皮膚表面上で皮脂のカルボン酸がナトリウムイオン、カルシウムイ
  オンと反応して、カルボン酸ナトリウム、カルシウム塩が形成される。カルボ
  ン酸ナトリウムは界面活性剤で、いわゆる「石鹸」。その働きは皮膚にしみ込
  み汚れをはがし乳化する。又カルシウム塩には「ベビーパウダー」の様な作用
  があるため湯上り後に「肌しっとり」「すべすべ」した感じになるという訳だ。

🔵レジオネラ対策
  考察:レジオネラ菌で被害が確認されてレジオネラ菌対策が徹底されるきっか
  けとなったのが宮崎県日向市の「日向サンパーク温泉「お舟出の湯」の長期間
  で大規模なレジオネラ菌感染による人的被害が発覚してからであった。約三カ
  月間、感染者総数295人、死者8人さらに日向保健所の衛生環境課衛生係長の
  自殺という悲劇的な結果となった。この施設は、最新式の循環・消毒設備を備
  えたものだったが、それ故の過信・ずさんな管理・指導が原因であった。
  これ以降、行政は掛け流しの公的施設や大きな浴場に行政指導を強め、循環・
  消毒の温泉施設が増えることとなった。そもそもこの事件の問題は最新設備の
  管理が問題なのであって、決して掛け流しが原因ではなかったのだが・・・。
  公共の共同浴場は殆どといって良い程、味わい深い掛け流しから循環・消毒の
  施設に変わっていったのはこの事件を過大に忖度した行政指導とも思える。
  レジオネラ菌対策は、お湯の使いまわしを避け(毎日入替)、表出配管口の掃
  除(ぬめりフィルムの除去)、湯船、床などの清掃の徹底に尽きる。
  最新設備( 循環・消毒 )は、容易に安心ならないということを肝に命じたい!
  さらに、多くが飛沫(バブル流水気)の経口感染だったことからバブル発生機
  やジェット水流などの余計な設備は避けるべき。シンプルがベストな衛生環境。


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