(2023年撮影 ホータン 民家の壁に描かれる「中華民族は一つの家族」【7月15日 TBA NEWS DIG】)
【カナダ 悪化する中国との関係 中国の政治・選挙介入】
カナダと中国の関係が悪化しているというか、カナダ・トルドー政権の中国批判が先鋭化していることは、5月6日ブログ“カナダ 悪化する中国との関係 中国の「海外警察拠点」問題やトルドー首相の「奴隷労働」発言”でも取り上げました。
ひと頃中国との貿易戦争を繰り広げたものの、最近は関係改善が顕著なオーストラリアに変わって、カナダが中国批判の最前線にいるような感じ。
“中豪関係は改善、中国外交トップの王毅氏 「相互理解重要」”【7月14日 ロイター】
中国とカナダの関係が悪化したきっかけは、2018年12月に中国企業ファーウェイの孟晩舟副会長がバンクーバーで拘束されたこと、それへの報復として中国がカナダ人2名を拘束したことがありますが、関係悪化のより大きな背景としては、カナダにおける大きな華人社会の存在、及び、カナダの比較的緩い規制を利用するかのように、中国がカナダ政治に影響力を及ぼそうとしていること、それへのカナダ側の警戒感があります。
****カナダでなぜ中国系議員が増えているのか…北米で展開される「中国vs.民主主義」の構図****
移民大国カナダで、中国人系の国会議員が増えているという。2年前のカナダ連邦下院選に立候補した華人候補者は過去最多の41人にのぼり、そのうち8人が当選した。寛容な民主主義国家で何が起こっているのか。(中略)
アメリカの緊密な同盟国かつ隣国にもかかわらず、アメリカよりもはるかに「ゆるい」カナダは、中国から見れば非常に貴重な浸透工作の対象だった。多様性を重んじる民主主義国家ゆえに、自分たちの手駒を国家の内部に送り込むことも容易だったのである。(後略)【2021年05月25日 安田峰俊氏 WEB Voice】
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中国のカナダの選挙への介入、それを許しているトルドー政権への野党からの批判は現在でもあります。
****中国が選挙介入との指摘続くカナダ、トルドー政権にプレッシャー―仏メディア****
2023年7月13日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、中国が選挙に干渉したとの指摘を受け、カナダのトルドー首相に対するプレッシャーが強まっていると報じた。
記事は米ウォール・ストリート・ジャーナル紙の13日付報道として、カナダのトルドー政権が中国政府による中国系有権者への影響力について調査する委員会を設置する方向で協議を進めていると伝えた。
そして、この動きの背景として、カナダの野党・保守党のエリン・オウトゥール前党首が5月下旬にカナダ議会で行った演説と、その後のウォール・ストリート・ジャーナル紙のインタビューで、中国共産党が自分と保守党に不利なキャンペーンを行うためにカナダ国内のエージェントに資金を提供しているとの話を暴露したことを挙げた。
同氏によると、エージェントが中国のSNSアプリWeChatを使ってカナダ保守党の選挙公約に関する偽情報を拡散したほか、1つ以上の選挙区で人々の投票意欲を削ごうとしたとのことで、同氏はこのような行動が氷山の一角にすぎないとの見解を示している。
記事は、同氏や複数の元カナダ政府高官が「米国、オーストラリア、英国とは異なり、カナダは中国共産党のために行動するエージェントを抑止するための外国エージェント登録制度などを採用していない」と指摘していることを伝えた。
その上で、中国政府の干渉に対する懸念は少なくとも2021年の選挙前からくすぶっていたと紹介。
元保守党議員のケニー・チウ氏が当時、バンクーバー郊外のリッチモンドで投票を呼びかける戸別訪問を行った際に中国語話者の世帯から「裏切り者」などと怒声を浴び、その後WeChatで同氏が中国を嫌っているような情報が流されていたことが発覚、当時リッチモンド選挙区の国会議員だった同氏は再選に失敗し、「中国政府による干渉が敗北に関係している」と同氏が確信していることを伝えた。(後略)【7月15日 レコードチャイナ】
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こうした政治状況で、トルドー政権は中国へ強い姿勢を示す政治的必要にも迫られています。
****カナダ、AIIBとの関係凍結 中国共産党支配の疑惑調査****
カナダのフリーランド財務相は14日、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)との関係を凍結すると発表した。AIIBが中国共産党に支配されているとの疑惑について調査する。
フリーランド氏は、調査の結果によっては、2018年3月に加盟したAIIBから脱退する可能性もあると示唆した。
AIIBのグローバル広報ディレクター(カナダ人)は14日、AIIBが「共産党に支配されている」と批判して辞任した。この批判についてAIIBは根拠がないと主張している。
フリーランド氏は記者団に「カナダ政府はAIIBにおける政府主導の業務を全て停止する。疑惑については財務省に即座に調査するよう指示した」と話した。
オタワの中国大使館は電子メールで、AIIBが中国共産党に支配されているという主張は全くの虚偽だと説明した。【6月15日 ロイター】
フリーランド氏は、調査の結果によっては、2018年3月に加盟したAIIBから脱退する可能性もあると示唆した。
AIIBのグローバル広報ディレクター(カナダ人)は14日、AIIBが「共産党に支配されている」と批判して辞任した。この批判についてAIIBは根拠がないと主張している。
フリーランド氏は記者団に「カナダ政府はAIIBにおける政府主導の業務を全て停止する。疑惑については財務省に即座に調査するよう指示した」と話した。
オタワの中国大使館は電子メールで、AIIBが中国共産党に支配されているという主張は全くの虚偽だと説明した。【6月15日 ロイター】
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【トルドー政権 中国、特に新疆ウイグル自治区の人権状況を問題視】
また、人権・民主主義の理念を重視する自由党・トルドー政権と共産党一党支配の中国の間で人権状況をめぐる軋轢がおきやすいこともあります。
中国・新疆ウイグル自治区の人権状況に批判的なカナダの下院議員や親族に中国の情報機関が圧力をかけようとしたとして、カナダ外務省が駐カナダ中国大使を呼び出して抗議した件は、前回5月6日ブログでもとりあげましたが、この件でカナダ政府は5月8日、在トロントの中国外交官を追放しています。
****カナダが中国外交官追放、ウイグル問題巡り議員に圧力****
カナダは8日、在トロントの中国外交官を追放した。同外交官を巡っては、中国・新疆ウイグル自治区の人権状況に批判的なカナダの議員に圧力をかけようとしたと、カナダの情報機関が報告書で指摘していた。
カナダのジョリー外相は「われわれは、いかなる形態の外国からの干渉も容認しない」と強調した。
中国外交官の追放は、既に緊迫しているカナダと中国の関係をさらに悪化させることは必至で、中国が何らかの報復に出る可能性がある。
オタワの中国大使館は追放を非難し、カナダ政府に対して正式に抗議したと表明。大使館報道官は「断固として対抗措置を取る」とした。
カナダの情報機関は2021年、中国の影響力に関する報告書を作成した。報告書の詳細を報じたカナダのメディアによると、中国はカナダのマイケル・チョン議員と同氏の親族に関する情報を収集。同氏を「見せしめ」にして、他の議員が反中的な立場を取るのを抑止しようとしたとした。今回追放された外交官も、情報収集に関与していたという。【5月9日 ロイター】
カナダのジョリー外相は「われわれは、いかなる形態の外国からの干渉も容認しない」と強調した。
中国外交官の追放は、既に緊迫しているカナダと中国の関係をさらに悪化させることは必至で、中国が何らかの報復に出る可能性がある。
オタワの中国大使館は追放を非難し、カナダ政府に対して正式に抗議したと表明。大使館報道官は「断固として対抗措置を取る」とした。
カナダの情報機関は2021年、中国の影響力に関する報告書を作成した。報告書の詳細を報じたカナダのメディアによると、中国はカナダのマイケル・チョン議員と同氏の親族に関する情報を収集。同氏を「見せしめ」にして、他の議員が反中的な立場を取るのを抑止しようとしたとした。今回追放された外交官も、情報収集に関与していたという。【5月9日 ロイター】
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当然のように中国側は報復措置を。
“中国がカナダに対抗措置 上海総領事館の外交官に退去通告”【5月9日 産経】
カナダ・トルドー政権は中国の人権状況のなかでも、特に新疆ウイグル自治区での人権状況を問題視する姿勢を続けています。
****ナイキなど2社、ウイグル人強制労働に関与か カナダで調査****
カナダの監視機関、「責任ある企業のためのカナダ・オンブズパーソン」は11日、中国の新疆ウイグル自治区の少数民族ウイグル人の強制労働への関与が疑われるとして、スポーツ用品大手ナイキ・カナダと同国の鉱山会社ダイナスティー・ゴールドを調査していると発表した。
昨年6月に、28の市民団体から両社の国外事業について複数の申し立てが寄せられたのを受けての措置。
ナイキ・カナダについては、「ウイグル人の強制労働の利用または利益享受が確認された中国の複数企業と供給関係」を持った疑いがかけられている。ナイキ側は、対象となる企業との取引関係は既にないと主張し、そうした企業のリスク調査に関する情報を提供したとしている。
ダイナスティー・ゴールドについては「株式の過半数を保有する中国の鉱山でウイグル人の強制労働によって利益を享受した」とみられている。同社は、同鉱山の運営管理は行っておらず、申し立てが行われた時期には鉱山がある地域での事業から撤退していたと主張している。 【7月12日 AFP】
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【新疆の“変貌” “取材制限なし”が意味する中国当局の「中国化完了」の“自信” そこで失われたものは・・・】
問題となっている新疆ウイグル自治区における人権状況ですが、中国政府によるウイグル族への弾圧が厳しくなったきっかけは、2009年7月に新疆ウイグル自治区ウルムチで起きた騒乱(中国側からすれば「暴動」)でした。
****2009年ウイグル騒乱*****
【概要】
事件の背景には、中国共産党当局によるウイグル人に対する差別的な政策、新疆に国策で移住させられている漢族住民とウイグル人住民の間の経済的格差やウイグル人固有の文化的、宗教的権利が中国において尊重されていないとするウイグル人住民の不満があるといわれる。
2009年6月25日から26日にかけ、広東省韶関市の香港系玩具工場で、「ウイグル族による漢族女性暴行事件が相次ぐ」とのデマをきっかけに、100名以上の漢族従業員がウイグル族従業員を襲撃した。ウイグル族2人が死亡し、ウイグル族・漢族双方合わせて約120人が負傷した。
ウイグル族が殺傷されたことについて、襲撃側の刑事処分が曖昧にされたことからウイグルでの不満が高まり、ウルムチ市での事件の引き金となったとされる。
7月5日夜、ウルムチ市内でウイグル族住民約1,000人が事件に対する当局への抗議デモを始め。やがて暴徒化したデモ隊は漢族住民を襲撃し、建物や車両に放火した。
およそ3,000名がデモに参加し、デモを鎮圧しようとして治安部隊がデモ隊に発砲し、デモ参加者との間で衝突が発生した。
デモの発生契機やデモ隊が暴徒化した経緯、デモの鎮圧過程については中国当局とウイグル族住民の間で大きく見解が異なる。
中国当局が、海外の独立運動組織の煽動により計画的に引き起こされた「暴力犯罪」と主張する一方で、亡命ウイグル人組織の世界ウイグル会議は自発的に発生した平和的なデモに中国当局が発砲し、これに刺激されたデモ参加者の一部が暴徒化したと主張している。
死傷者についても、中国当局は7月10日に死者は184人であり、そのうち漢族が137人であるとして死傷者の大半が漢族であると発表する一方で、同日、世界ウイグル会議は中国当局の武力弾圧や漢族の攻撃により殺されたウイグル族の死者は最大で3,000人に上る可能性があると主張し、デモ鎮圧の過程で当局による武力弾圧があったことを示唆している。7月19日には中国当局は、警察官が少なくとも12人を射殺したことを認めている。(後略)【ウィキペディア】
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このウイグル騒乱から14年が経過。
中国側が「職業技能教育訓練センター」とするも、実態は「強制収容所」ではないかと批判される施設に100万人に及ぶウイグル族を収容するなど、習近平政権による苛烈を極める弾圧、AIを駆使した監視社会の構築により、ウイグルの文化・宗教・社会そのもが徹底的に破壊され、「中国化」が強制されたのは周知のところです。
そうした実態が外部に触れることを中国当局は嫌がり、新疆における取材活動は厳しく制約されてきましたが、今では、そした制約がなくなったとの報道を目にして驚きました。
そうだとしたら、その変化は「中国化」が完了したこと、「秩序」を確立したことへの中国当局の自信を示すものでしょう。
****「中国化」と引き換えに発展する新疆ウイグル自治区 「何も言えないけど、分かってください」 目で訴えるウイグル族****
北京で出会ったウイグル族の友人に導かれ新疆を訪れてから10年。この間、新疆ウイグル自治区は「教育施設への強制収容」「虐待、拷問」など中国の「人権問題」の象徴として世界の注目を集めていた。今回、JNN北京支局カメラマンとして10年ぶりに訪れた新疆で、私が見たもの。それは「中国化」と引き換えに発展する街並みと、沈黙を守る人々だった。
10年ぶりに北京支局カメラマンとして訪れた新疆 “変貌ぶり”に驚嘆
(中略)2017年以降、欧米諸国は中国政府がウイグル族を再教育施設へ強制収容していると厳しく批判。ウイグル族は中国の人権問題の象徴ともいえる存在になっていた。
中国政府は外国メディアに新疆の現状を見せたくないのか、記者が新疆に入るとたちまち公安関係者に尾行され、取材を妨害される、という状況が続いていた。
しかし、今回私たちは取材を妨害されることもなく、行きたいところに行き、撮りたいものを撮影することができた。
観光地には大量の漢族の旅行客が押し寄せ、漢族の観光客相手にウイグル族の店員がにこやかに商売をしていた。そこに、民族間の緊張は感じられなかった。
10年前にも訪れたウルムチの街は、急速に発展していた。林立する高層ビルを目の当たりにし、同じ街に来たのか分からなくなる程の変貌ぶりに驚嘆した。
街行くウイグル族の若者をつかまえて「漢族とウイグル族の争いはもう無いの?」と聞くと、「当たり前でしょう。ウイグル族だって中華民族なんだから、みんな仲間です」と中国語で淀みなく話した。
制限の無い取材環境、発展した街なみ。両民族の友好的な共存を目の当たりにして、10年前(ウイグル族の友人)アクバル(仮名)が打ち明けてくれたウイグル族の中国における立場はここ数年で変わってしまったのか、と煙に巻かれたような気持ちになった。
「上の人はモスクを開けさせたくないのよ」 新疆の裏側にある“違和感”
しかし、数日間街を歩き、つぶさに観察すると10年前と違う点に気が付いた。一つは女性の服装だ。
10年前に撮影した写真を見返すと、ほとんどのウイグル族女性イスラム教徒が習慣的に着けるヒジャブと呼ばれるスカーフで頭を覆っているのに対し、現在では年配の一部の女性を除いてほとんどつけていなかった。
モスクにも変化が見られた。
10年前はどこの街角でもモスクを見ることができ、礼拝をするイスラム教徒の姿が印象に残っていた。しかし、今回カシュガルでは街の中心部にある観光地化した大きなモスク以外、小さなモスクはほぼ閉鎖されていた。
ある高齢のウイグル族の女性は小さな声で「上の人はモスクを開けさせたくないのよ」と話し、私たちに向かって人差し指を口の前に立て「シー」というジェスチャーをした。彼女が立ち去る姿に、ウイグルの人たちが置かれた状況を想像せざるをえなかった。
閉鎖されたモスクの隣に住む男性と話をした。はじめは「知らない」と言葉少なだったが、打ち解けてくるにつれ、思い切って何かを話してくれそうな様子を見せ始めた。
「私はただ平穏に暮らしたいだけなんだ」 周囲で誰か聞いていないか。誰も見ていないか。そんなそぶりをし始めた彼は、ふと私の持っているカメラに目を止めた。
「まさかそれで今撮影していないだろうな?」
私は「撮っていない」と答えたが、彼が話を続けることはもはやなかった。動揺した彼は頭から汗を吹き出しながら「私はただ平穏に暮らしたいだけなんだ。余計な面倒には巻き込まれたくない」と言って、私たちを部屋から追い出した。
彼が何を伝えようとしたのか、今となってはわからない。しかし、彼の仕草、あの動揺ぶりが、何よりも雄弁にウイグル族の現状を物語っていたように思えた。
「ウイグル語を話してはいけない。そういう決まりがあるんだ」
ウイグル族の若者の中国語能力の向上も実感した。10年前に訪れた際は、若者であっても簡単な中国語しか通じなかった。しかし、今回の訪問ではタクシー運転手やお土産店の店員と、中国語でスムーズなコミュニケーションをすることができた。中国語が話せないと仕事に支障がでるため、幼稚園から中国語を学ぶそうだ。
小学校を訪れると教室からは生徒が中国語の文章を読み上げる声が聞こえた。校庭でサッカーを楽しむウイグル族の小学生に話を聞くと「学校では先生も生徒もウイグル語を話してはいけない。そういう決まりがあるんだ」と話した。口をつぐむ大人たちに反して、子どもはあっけらかんとウイグル族の置かれた状況を教えてくれた。
また、私たちはウイグル族を強制収容し、中国語教育や共産党思想教育などを強いていると国連などから指摘された「再教育施設」とされる場所を10箇所以上訪れた。有刺鉄線や高い塀など異様な特徴をもつ建物を見ることができた。
近所の住人は「以前はそうだったが、既に施設は無くなった」とだけ話した。以前施設に両親が収容されていたと話すウイグル族の男性とも出会った。「2年近く両親が収容され中国語を学ばされた」と打ち明けてくれたが、それ以上多くを語らなかった。
「何も言えないけど、分かってください」 目で訴えるウイグル族
モスクや中国語教育、再教育施設など政治性を帯びた話に及ぶと、途端に口が固くなるウイグル族の人たち。彼らにとって政治的な話題を口にし、誰かにそれを聞かれるということは自身だけでなく家族や親戚を危険に巻き込むタブーなのだ、とこの取材中何度も思い知らされた。
物言えぬ中国社会の中で彼らはYesともNoとも言わず、いつも私たちに目で訴えかけてくるのだ。「何も言えないけど、分かってください」と。
その目を見るたび、10年前出会ったウイグル族の友人アクバルがウルムチで政治的な話題に触れた私に話した「どこに私服警察官がいるか分からないから、政治的な話はここではやめてくれ」という言葉と強張った顔が何度も思い出された。
この10年、経済的な発展を遂げ、ウイグル族の人々の暮らしぶりは豊かになったように見えた。しかし、その発展は、ウイグル民族らしさやイスラム色の強い文化を手放し、中国化を受け入れることと引き換えなのだと改めて思い知らされた。(後略)【7月15日 JNN北京支局カメラマン 室谷陽太氏 TBS NEWS DIG】
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シルクロードが大好きで、ウルムチやカシュガルへの旅行では多くの思い出(経由地ウルムチでパスポート・所持金・カードを置き引きされ、残された僅かなおカネでカシュガルの街を彷徨ったことも)もある私としては、上記のような「変貌ぶり」には思うところも多々ありますが、そこらはまた別機会に。