アレクサンダー・リープライヒ指揮群馬交響楽団の第605回定期演奏会が、2月22日(土)に高崎芸術劇場で開催されたので、聴いてきました。
チラシ表
(出 演)
指揮:アレクサンダー・リープライヒ
コントラバス:エディクソン・ルイス
コントラバス:市川哲朗(群響首席奏者)
管弦楽:群馬交響楽団 (コンサートマスター:伊藤文乃)
指揮のアレクサンダー・リープライヒさんは、ドイツ生まれ、ザルツブルグ・モーツァルテウムなどで学ぶ。現在、スペインのバレンシア管弦楽団の首席指揮者兼芸術監督。ポーランド国立放送響、プラハ放送響の首席指揮者などを歴任し、幅広いレパートリーを録音。コントラバスのエディクソン・ルイスさんは、1985年カラカス生まれ、現在、ベルリン・フィルのメンバー。著名なオーケストラと共演を行い、初演を任された作品多数。市川哲朗さんは、桐朋学園大研究科終了、群響首席奏者。詳しくは、下記をご覧ください。
(曲 目)
ボッテジーニ / パッショーネ・アモローサ
第1楽章 アレグロ・デチーゾ
第2楽章 アンダンテ
第3楽章 アレグレット
ロルフ・マッティンソン / コントラバス協奏曲 第1番 作品87
細川俊夫 / 小さなエッセイ (エディクソン・ルイス) (ソリストアンコール曲)
〈休憩〉
バルトーク / 管弦楽のための協奏曲 Sz.116, BB123
第1楽章 序章
第2楽章 対の遊び
第3楽章 エレジー
第4楽章 中断された間奏曲
第5楽章 終曲
(感想など)
コントラバスのパガニーニと呼ばれたボッテジーニ(伊、1821~89年)の「パッショーネ・アモローサ」は、独奏コントラバス2本と弦楽器5部による演奏で、11分くらいの作品。第2楽章の叙情的な旋律や第3楽章の盛り上がりなど曲が面白く、ルイスさんと市川さんの掛け合いに迫力も感じました。
ロルフ・マッティンソン(スウェーデン、1956年生)のコントラバス協奏曲は、重苦しく始まり、カデンツァを経て、最後は爆発的に終了。エディクソン・ルイスさんの独奏が凄かったのですが、管弦楽の響きが斬新過ぎて、馴染めずに終わりました。
バルトークの「管弦楽のための協奏曲」では、リープライヒさんの指揮が冴え、群響も健闘し、素晴らしかった。第1楽章のヴァイオリンや第4楽章のヴィオラと、弦楽器がよく歌い、トロンボーンやホルンの演奏が胸がすくようでした。
(演奏写真 群響facebookからお借りしました。)
ボッテジーニ「パッショーネ・アモローサ」の演奏光景。
左から、エディクソン・ルイス(コントラバス)、市川哲朗(コントラバス)、アレクサンダー・リープライヒ(指揮)。
エディクソン・ルイス(コントラバス)
アレクサンダー・リープライヒ(指揮)。長身で大柄なので、指揮の動きが映えていました。
バルトーク「管弦楽のための協奏曲」の演奏光景。
左から、市川哲朗、アレクサンダー・リープライヒ、エディクソン・ルイス。
(演奏者のプロフィール)
【群馬交響楽団ホームページ】
【あらかじめ聴いたCD】
バルト-ク:管弦楽のための協奏曲。フリッツ・ライナー指揮シカゴ交響楽団(RCA 1955年録音)。古い録音ですが、SACDということもあり、音質が結構良い。