安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

デラ・リーズ A DATE WITH

2010-01-03 19:37:05 | ヴォーカル(A~D)

年末年始休みは、長野市の自宅に閉じこもっている時間が長く、久しぶりに何作かDVDを借りてきて映画を見ました。コメディーの棚にあったエディー・マーフィー監督の「ハーレム・ナイツ」も借りてきましたが、クラブの経営者が、乗っ取りを図ったギャングをやっつけるという「スティング」に似たストーリーでした。愉快だったのは、売春婦の元締め役でデラ・リーズが登場して、その巨体で存在感を示していたことです。

DELLA REESE (デラ・リーズ)
A DATE WITH (JUBILEE 1958年録音)

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デラ・リーズはゴスペルからの影響があって、シャウトもするなど、若干アクの強さも感じられるヴォーカリストです。数枚ほどアルバムをもっており、リズムへの乗りがよく、豪快な歌が聴けるので、威勢のいい歌ものを聴きたいときなどに取り出します。なお、彼女は女優としてテレビ、映画に多数出演しています。

本アルバムは、シカゴのジャズクラブ、Mister Kelly'sに出演した時をとらえたライブ盤です。伴奏は、カーク・スチュアート(p)・トリオです。Kirk Stuartは、リズムに乗り、曲の出だしなどコンピング(和音で伴奏すること)によりスイング感を醸し出すので、好きな伴奏者の一人です。デラ・リーズとも相性がよさそうです。

曲目はバラード系も含まれ、「Sometimes I'm Happy」、「Happiness is a Thing Called Joe」、「Someone to Watch Over Me」、「Pennies From Heaven」、「If I Forget You」、「All of Me」、「The Nearness of You」、「Just One of Those Things」、「The Party's Over」など12曲ですが、スタンダードが多いです。

最初の「Sometimes I'm Happy」から乗りの良さが味わえます。「Someone to Watch Over Me」や「The Nearness of You」は、結構しっとりとしたバラードで歌われます。傑作なのは「All of Me」で、熱烈に迫る感じをよく出していて、これで迫られた男性は、ちょっと引くかもしれません(笑)。クラブでの公演のためか、抑制もきいていて、いい出来ではないかと思います。ジャケットもグッド。

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