忘年会の締めを昨日長野駅前の居酒屋でやりました。職場の有志でしたが、なかなか盛り上がりました。この1年間大きな病気や事故がなく全員で年末を迎えられるというのが嬉しいところです。きのう、年末の挨拶に来てくれたある会社の会長に「あんたも疲れてるようで、顔も年相応になってきた。苦労しているように見えるぞ」と皆の前でからかわれたので、元気なふりをして飲みましたが、疲れました(笑)。時の流れは早い(Time flies.)。Timeレーベルの作品です。
TOMMY TURRENTINE (トミー・タレンタイン)
TOMMY TURRENTINE (TIME 1960年録音)
TIMEレーベルの国内盤LPは、かつて廉価で販売されていたので、手に入れやすく、ソニー・クラーク・トリオなどを購入し親近感を持っていました。マーキュリー、エマーシーのプロデューサーだったボブ・シャドが設立したTIMEレーベルは、ブッカー・リトル、ソニー・クラーク、スタンリー・タレンタインなど当時の新鋭の録音を残していますが、60年代前半しか活動がありません。
トミー・タレンタイン(tp)は、弟のスタンリー・タレンタイン(ts)やホレス・パーラン(p)のブルーノート録音に参加していますが、リーダー作はこれ一枚だけです。本作品のメンバーは、トミー(tp)、スタンリー(ts)のタレンタイン兄弟、ジュリアン・プリースター(tb)、ボブ・ボズウェル(b)、マックス・ローチ(ds)というローチ・バンドの5人に、ホレス・パーラン(p)が加わった6人。
曲は、トミー自作が「Gunga Din」、「Time's Up」、「Long As You're Living」、「Too Clean」、「Two, Three, One, Oh!」の5曲で、あとはバド・パウエル作「Webb City」とホレス・パーランの「Blues for J.P.」の全7曲。トミー・タレンタイの作曲した曲は、活気が感じられ、「Too Clean」、「Time's Up」あたりが面白い。
3管編成で、「Time's Up」などテーマ部に厚いハーモニーも施されています。トミーのプレイはそう流麗というわけではありませんが、音色が美しく、「Too Clean」や「Time's Up」ではメロディアスなところも聴かせます。スタンリー・タレンタイとパーランは、愉悦的なプレイもしていて、「Time's Up」、「BLues For J.P.」が聴きごたえがあり、なかなかグルービーな作品。ローチのドラムは特徴があり、彼のリーダー作のように聴こえてしまうところが、ちょっと惜しいところ。