松本市内で所用を済ませた後、老舗の洋食屋「おきな堂」でランチを食べました。旧制松本高等学校があり、その学生などが利用したためか、松本には昔から庶民的な洋食店が根付いています。僕がたまに利用するのは、「おきな堂」、「デリー」、「どんぐり」、「タツミ亭」あたりですが、「おきな堂」や「デリー」は観光情報誌にも載る有名店です。僕は、未だにオムライスなどの洋食類が好きなので、松本での昼食は、たいがいこれらのお店です。今夜はずっと聴いているアルバムです。
LEM WINCHESTER (レム・ウインチェスター)
ANOTHER OPUS (NEW JAZZ 1960年録音)
ミルト・ジャクソン(vib)の「Opus de Jazz」は、ミルトの代表作のひとつとしてよくあげられますが、ミルト・ジャクソンに似ている演奏をするレム・ウインチェスター(vib)は、そのOpus de Jazzを超えようと意図したのでしょうか、続編ともいうべき作品を録音したのですが、こちらも優れたものです。
ウインチェスターは、本職が警察官だったのですが、そのヴァイブ・プレイがたまたまレナード・フェザーの目にとまり、1958年のニューポートジャズ祭に出演し、プロの道へと進みます。しかし、これからという1961年1月に自ら行ったロシアン・ルーレットにより亡くなってしまい、短期間しか活動がありません。
メンバーのうち、フランク・ウェス(fl)、ハンク・ジョーンズ(p)、エディ・ジョーンズ(b)の3人がミルト・ジャクソンのOpus De Jazzと重なります。ガス・ジョンソン(ds)とレム・ウインチェスター(vib)の5人編成で、これはもちろんミルトのものと同じ編成。レム・ウインチェスターの自作が「Another Opus」、「Blues Prayer」、「Both Barrels」、オリバー・ネルソン作「The Meetin'」、スタンダードの「Like Someone in Love」という5曲。
「Blues Prayer」は、遅いテンポのブルースで、ウインチェスターやウェスなど各人のソロが聴きごたえがあります。オリバー・ネルソンのテナーは好みではないのですが、彼の曲「The Meetin'」は傑作。ゴスペル・トレインソングだと原盤解説にありますが、ついメロディを口ずさんでしまいます。ここでのヴァイブ・ソロはなかなかエキサイティングです。「Like Someone in Love」はおだやかなムードが溢れた演奏で、主旋律にからむウインチェスターのオブリガート、ハンクのソロが美しい。
ホームページにレム・ウインチェスター(Lem Winchester ヴァイブ)を掲載しました。時間があればご覧ください。モダンジャズやヴォーカルを聴こう レム・ウインチェスター
【松本市内の洋食店】
僕がたまに入るところです。どこも洋食が好きな方にはよいです。「おきな堂」と「デリー」は中町 (蔵のある街)に位置し、「タツミ亭」と「どんぐり」は松本駅近くの立地です。
おきな堂:松本市中央 2-4-10 0263-32-0975
デリー:松本市中央 2-4-13 0263-35-2408 カレー専門店です。
タツミ亭:松本市中央1丁目5-3 0263-32-0941 ステーキが有名。
どんぐり:松本市 中央1丁目4-5 0263-35-9505