成人の日を含む連休は、主に安曇野市の実家で過ごしていましたが、家にいるだけではつまらないので、豊科に飛来している白鳥を観てきました。安曇野市には、2か所の白鳥飛来地があり、もう一か所は自宅近くの明科御宝田ですが、今回は豊科インター近くの方にいってみました。写真も撮りましたが、うまく撮れないのはセンスの問題でしょう。才能豊かなサックス奏者の作品です。
SAM RIVERS (サム・リヴァース)
FUCHSIA SWING SONG (Blue Note 1965年録音)
サム・リヴァースについては、マイルス・デイビス・バンドに短期間在籍したということは知られていますが、1970年代のロフト時代以降の活動については、フリー~アバンギャルドというくくりの中に入れて、関心を寄せない傾向があるのではないでしょうか。僕がまさにそうなのですが、モーダルな新主流派ともいってよい初期の作品は手元に置いてあります。
これはリヴァースの初リーダー作で、メンバーは、サム・リヴァース(ts)、ジャッキー・バイアード(p)、ロン・カーター(b)、トニー・ウィリアムス(ds)。トニー・ウィリアムスは、ボストン時代にリヴァースの生徒であり、また彼をマイルス・デイビスに推薦し、同バンドに入るきっかけを作ったこともあり、緊密なプレーが期待されます。
曲はすべてリヴァースのオリジナル。「Fuchsia Swing Song」、「Downstairs Blues Upstairs」、「Cyclic episode」、「Luminous Monolith」、「Beatrice」、「Ellipsis」の6曲。曲名にSwing Songとか、Downstairs Bluesと出てきて、内容を示唆しているようです。バラードの「Beatrice」(ベアトリーチェ)は、彼が奥様に捧げたものなので、彼女の名前をもってきて曲名にしています。
トニー・ウィリアムスのドラムスは期待通りで、「Fuchsia Swing Song」から爽快に走り抜けます。同曲におけるリヴァースのソロは、フリーキーな音や無駄な繰り返しがなく、一音一音が力強く、簡潔にメロディがつながります。「Downstaire Blues Upstairs」も同じで、ブルースを感じさせますが、ややアブストラクトです。「Beatrice」は、美しいテーマをもったバラード。中音域で細かいフレーズを重ねていくリヴァースのソロが素晴らしい。
【犀川白鳥湖(安曇野市豊科)の白鳥】
長野自動車道豊科インターチェンジの近くに、白鳥飛来地があります。犀川白鳥湖と名付けられていますが、犀川の本流の一部でゆるい水の流れもあるところです。白鳥はじめ、水鳥が数多く越冬しています。