安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ウェス・モンゴメリー GROOVE YARD

2011-01-19 20:37:38 | ギター

今年に入り、結婚式の招待状をいただいたり、お子さんが誕生したのでお祝いを贈ったりと、お目出度い出来事が続いています。少子高齢化の現在、こういう人口増に結びつく出来事は大歓迎です。結婚の方は、昨年4月に入社した新人男性で、子供(第2子)の方は同じく昨年4月から出向できている若手男性です。彼らに刺激されて、他の男性独身者も婚活に乗り出しているようなので成果が楽しみですが・・・。兄弟で演奏した作品です。

WES MONTGOMERY (ウェス・モンゴメリー)
GROOVE YARD (RIVERSIDE 1961年録音)

 Grooveyardwesmonthomrty

本来ならば、ウェスのリーダー作品ではなくモンゴメリー・ブラザーズの名義にしなければなりませんが、便宜的にウェスの名前としました。ジャズの世界で活躍した3人の兄弟としては、ジョーンズ兄弟、ヒース兄弟をすぐに思いつきますが、このモンゴメリー兄弟も忘れることができません。

メンバーは、ウェス・モンゴメリー(g)、バディ・モンゴメリー(p)、モンク・モンゴメリー(b)そしてボビー・トーマス(ds)。一番のお兄さんはモンクで、真ん中がウェス、弟がバディです。バディはヴァイブも演奏しますが、ここではピアノだけを弾いています。

バディ・モンゴメリー作が2曲で「Back to Back」と「Just For Now」、ウェス作「Doujie」、カール・パーキンスの「Groove Yard」、ハロルド・ランドの「Delirium」、ミルト・ジャクソンの「Heart Strings」に、スタンダードの2曲「If I Should Lose You」と「Remember」です。スタンダードの2曲は、ハンク・モブレイ(ts)が「ソウル・ステーション」(Blue Note)で取り上げているものと同一ですが、それに気付いたことも購入の動機でした。

最初の「Back to Back」からブルージーで寛ろぎに満ちていますが、ウェスのソロは、オクターブ奏法で盛り上げ、「Birks Works」を引用しています。バディ(p)の面目躍如たるグルーヴィーなソロ・プレイが入る「Groove Yard」、スロー・テンポでウェスがテーマ、ソロと寂しげに奏で、早いパッセージのピアノ・ソロも入る「If I Should Lose You」と続くA面(CDだと前半)が好みですが、裏面に回り、ミルト作「Heart Strings」の黒さにも惹きつけられます。