中部電力管内の長野県でも、浜岡原子力発電所の停止に伴う、節電の夏になっています。緑のカーテンを作るために、僕の回りではゴーヤを植えたという人が2~3人いて、去年まではなかったのですが、今年はゴーヤを既に2回ももらいました。いただいたゴーヤは、卵、もやしなどとの炒め物を奥さんに作ってもらって食べていますが、ニガウリともいうように、その苦みがビールにあいます。今夜は、しみじみとしたピアノトリオを。
DUKE JORDAN (デューク・ジョーダン)
PLAYS STANDARDS VOL.1 (Marshmallow 1983年録音)
デューク・ジョーダンの後期の作品の中でも、人気の高い一枚です。もともと、あまり派手さのない、バップ系統の演奏をする人なので、地味なプレイヤーといえますが、この作品は、有名なスタンダードを取り上げているので、テーマ、ソロの塩梅がよくて、飽きがきません。
ジョーダンは、作曲家として、「No Problem」や「Jordu」などいい曲を書いていますが、ピアノ・トリオでも、次にくる音を確かめながら弾き、作曲しているかのように感じることがあります。ジョーダン(p)、イェスパー・ルンゴー(b)、オーア・タンゴー(ds)というメンバーで、コペンハーゲンにおける録音です。
曲目は、「I Should Care」、「Autumn Leaves」(枯葉)、「Cry Me A River」、「Gone With The Wind」、「These Foolish Things」(想い出の種)、「The Way You Look Tonight」(今宵のあなた)の6曲。「I Should Care」だと、華麗なバド・パウエルや、「The Way You Look Tonight」では、キース・ジャレットのシングルトーンによる躍動的なヴァージョンなど、ジョーダンと対極な演奏があり、聴き比べをすることもできます。
アドリブにおいても、メロディーを紡ぎだしていくようなプレイは、テンポが遅い「I Shoud Care」や「These Foolish Things」で聴くことができ、哀愁が漂っています。「Autumn Leaves」は、なかなかリズミカルで、ベースも長いソロをとります。もともと大好きな曲「The Way You Look Tonight」では、テーマ部分を厚い和音を用いて奏でているのが、かえって新鮮でした。
なかなか手がつかずにいた、ホームページの更新を行い、ジャズにラルフ・シャロン(ピアノ)を掲載しました。時間があればご覧ください。モダンジャズやヴォーカルを聴こう ラルフ・シャロン