8月7日(日)のNHK教育テレビのN響アワーは、漫画家の手塚治虫の愛したクラシック音楽と題して、ストラヴィンスキー「火の鳥」などを放映していました。手塚治虫は、クラシック音楽を聴きながら仕事をしていましたが、漫画の内容によっては好きな映画音楽も聴いていたようです。その中から「サウンド・オブ・ミュージック」が取り上げられて、ジュリー・アンドリュースの歌、アンドレ・プレヴィン指揮NHK交響楽団の伴奏で演奏されたものが放映されました。曲、歌ともに素晴らしく久しぶりに感動しました。「The Sound Of Music」の入っているアルバムです。
HELEN O'CONNELL (ヘレン・オコネル)
AN ERA REBORN (CAMEO 1963年録音)
「サウンド・オブ・ミュージック」は、作詞オスカー・ハマースタイン2世、作曲リチャード・ロジャース、主演メアリー・マーティンにより、1959年11月16日から1443回も上演されたヒット・ミュージカルで、1965年には、ジュリー・アンドリュース主演で映画化されました。「ドレミの歌」、「私のお気に入り」(My Favorite Things)と並んで、「The Sound of Music」も主な曲です。映画では冒頭に、「The Sound of Music」が歌われています。
N響アワーでは、ジュリー・アンドリュースの登場、そして歌の最後まで、映画の一場面を見ているようでした。指揮者がアンドレ・プレヴィンというのもゴージャス。さて、ヘレン・オコネルは、「グリーン・アイズ」や「ユアーズ」といったヒット曲を持つスイングバンドで活躍した歌手ですが、ここでは当時の最新のヒット曲を、ベニー・グッドマンやグレン・ミラー風の編曲により歌っています。
編曲は、ジャック・プライスで、クラリネットやサックスのソロも入るビッグ・バンドの伴奏です。曲は、「The Sweetest Sounds」、「Till There Was You」、「Fly Me To The Moon」、「I Can't Stop Loving You」(愛さずにはいられない)、「Small World」、「Moon River」、「Make Someone Happy」、「What Kind of Fool Am I」(愚かなり我が心)、「Wichcraft」、「Where is Love」、「The Sound of Music」、「I Left My Heart in San Francisco」(想い出のサンフランシスコ)の12曲。
収録曲は、名曲辞典といっても過言ではなく、当時いかに後世に残るよい歌が作られていたかがわかります。ヘレン・オコネルは、余裕をもってスイングし明るく歌っており、楽しめるアルバム。伴奏も含めて、「The Sweetest Sounds」と「Till There Was You」が印象に残ります。「The Sound of Music」は、ヘレンの歌も悪くないものの、放映されたジュリー・アンドリュースの歌が、美しいメロディをストレートに出し、スケール感もあって圧倒的でした。
【ジュリー・アンドリュースの歌う、The Sound of Music】
このステージ(1993年)の映像がYouTubeにあったので、載せました。
YouTube: The Sound of Music (Medley) 【720P】 - サウンド・オブ・ミュージック
画面のジュリー・アンドリュースを撮ってみました。