安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

デイブ・ブルーベック ANGEL EYES

2014-06-08 09:21:10 | ピアノ

信濃毎日新聞(通称「信毎」、48万部発行)は、長野県内で最もポピュラーな新聞です。政治・経済・社会面が主ですが、先々週の5月26日(月)の朝刊に、“真空管に魅せられて 県内オーディオファンこだわり追求”という記事が載りました。信毎にも粋な記者とデスクがいるものだと、嬉しくなりました。僕は、真空管までは関心はありませんが、ごくまたに、カートリッジの交換などをしてサウンドの変化を楽しむこともあります。カートリッジを換えて、レコードを聴いてみました。

DAVE BRUBECK  (デイブ・ブルーベック)
ANGEL EYES (COLUMBIA 1962~65年録音)

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普段使っているカートリッジは、デンオンDL103ですが、オーディオ・テクニカのAT150E/Gという往年のもので音を出してみました。友人から借りたものですが、僕もかつて同じものを使っていたことがあります。AT150E/Gは、VM型(MM型)ということもあるのか、音に力があり、低音も結構拾ってくれているようです。ポール・デズモンドのアルト・サックスの音色の透明感もよくでているように感じました。

有名アルバムですが、一応データを記載します。メンバーは、デイブ・ブルーベック(p)、ポール・デズモンド(as)、ユージン・ライト(b)、ジョー・モレロ(ds)。ブルーベックのピアノもありますが、なんといってもデズモンドのアルト・サックスの演奏に興味を惹かれます。

マット・デニス曲集です。「Let's Get Away From It All」、「Violets For Your Furs」(コートにすみれを)、「Angel Eyes」、「Will You Still Be Mine?」、「Everything Happens To Me」、「Little Man With A Candy Cigar」、「The Night We Called It A Day」の7曲。「Little Man With A Candy Cigar」だけは、あまりなじみがないかもしれませが、あとはいまやスタンダートといってもいいものばかりです。

どうしたらあんな音色が出るのだろうと聴くたびに思わずにいられない、ポール・デズモンド(as)が、デニスの作ったメロディを奏でてくれるだけで満足です。ゆったりとスイングして、ソフトに、かろやかにアドリブも行っています。どれもいいのですが、「Violets For Your Furs」、「Angel Eyes」、「The Night We Called It A Day」といったバラードがとりわけ訴えかけてきます。ジャケットも、内容も、ともにビューティフルなアルバム。今夜は、オリジナル・レコードで聴きました。

【2014年5月27日付信濃毎日新聞朝刊の記事】

“真空管に魅せられて”と題して、長野県内のオーディオファンを県下各地で取材してまとめてありました。なかなかの労作だと思います。紙面の4分の1くらいを掲げました。クリックして、元の大きさに拡大すれば読めると思います。

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上段の写真は、真空管ラジオを修理する青木さんという方です。肩越しに撮っています。下段は、小布施町のジャズ喫茶「BUD」です。

【オーディオ・テクニカ AT150E/G使用中】

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