先日、野尻湖を訪れた際、少し足を伸ばして新潟県上越市の高田公園でハスの花を見てきました。高田公園は、春の桜が有名ですが、高田城の外堀一面に咲き誇るハスの花は、夏の風物詩となっているようです。そろそろ終わりかけの時期でしたが、幾層にも重なったピンクや白色の花が鮮やかでした。切れ味のあるピアノとテナーが鮮やかです。
CARSTEN DAHL (カーステン・ダール)
GOD BLESS THE CHILD (Marshmallow 2006年録音)
初めて聴いたとき、すぐに全曲聴き返したアルバムで、力強さに溢れたハードバップが楽しめます。カーステン・ダール(p)の作風は多岐に渡りますが、ここではバド・パウエルに基礎をおいていて、多くのファンに受け入れやすく、ボブ・ロックウェル(ts)も骨太なトーンで、しっかりと吹いています。
メンバーは、カーステン・ダール(p)、ボブ・ロックウェル(ts)、レナード・ギンマン(b)、フランス・リフベア(ds)。レギュラー・メンバーのカースデン・ダール・トリオにロックウェルがゲストとして加わった形ですが、彼の出番が多く、共演といった方が相応しいものです。録音は、コペンハーゲンで行われています。
プロデューサーの上不三雄さんの選択による曲目が大部分で、2曲を除きマイナー・キー。スタンダードが、「Love For Sale」(恋の売り物)、「Cry Me A River」、「I Love Paris」、「St.James Infirmary」(セント・ジェームス病院)、「You and Night and The Music」(貴方と夜と音楽と)、「God Bless The Child」、「Just One Of Those Things」。バド・パウエル作が2曲で「Down With It」と「Duid Deed」、ウェス・モンゴメリー作「Cariba」、エディ・ハリス作「Crying The Blues」の全11曲。曲目などについて記されたライナーノートが丁寧です。
ダールのリズミカルで歯切れのいいピアノと、堂々としたロックウェルのテナーの組み合わせがよく、「Down With It」では両者のユニゾンによるテーマ部に背筋がぞくぞくし、ダールのソロも明快。同じくパウエル作の「Duid Deed」でも、二人が好演をしています。ロックウェル(ts)のプレイでは、深みのある音色で奏されるバラード「Cry Me A River」や、彼の悠揚迫らぬリズムへの乗りがかっこいい「I Love Paris」なども印象に残ります。「Love For Sale」や「Just One Of Those Things」も、華やかなリズムと熱いソロで、聴き逃せません。
【新潟県上越市高田公園のはす】