長野県大町市の扇沢からトロリーバスに乗って、黒部ダムに行ってきました。ダム本体のところまでで戻ってきたのですが、アルプスの山々の雄大な景色が四方に見えて、それだけで訪れたかいがありました。また、ダムでは観光放水が行われていて、迫力満点でした。中高年を中心とした登山ブームだそうですが、扇沢の手前の爺ヶ岳登山口の駐車場は全国からの車で満杯で、ブームが来ているような状況でした。迫力あるドラマーですが、このアルバムでは静かめ。
ART BLAKEY (アート・ブレイキー)
ART BLAKEY AND THE JAZZ MESSENGERS (impulse! 1961年録音)
トランペット、テナー・サックスに加え、新たにトロンボーンを入れた3管メッセンジャーズの最初の作品で、インパルスレーベルでは唯一のアルバム。モードを取り入れようとしていた時期ですが、オーソドックスな演奏も入っています。過渡期的な面がありますが、よく知られている作品だと思います。
メンバーは、リー・モーガン(tp)、カーティス・フラー(tb)、ウェイン・ショーター(ts)、ボビー・ティモンズ(p)、ジミー・メリット(b)、アート・ブレイキー(ds)。この後、ティモンズはシダー・ウォルトンに交代するので、メンバー的にも過渡期的な感じを受けます。このあたりのメンバーの入れ替わりを見るだけでも、当時のジャズシーンの動きの早さに驚きます。
曲は、カーティス・フラーの書いた「Alamode」、ブロニスロウ・ケイパー作「Invitation」、Louise Alter(「You Turned The Tables On Me」の作者)作「Circus」、スタンダードの「You Don't Know What Love is」(あなたは恋を知らない)、「I Hear A Rhapsody」、「Gee Baby, Ain't I Good To You」の全6曲。フラーの「Alamode」は、曲名、曲想ともにモード指向が出ています。
「Alamode」は、洗練されたすっきりとしたテーマとアンサンブルに加え、ウェイン・ショーター(ts)、カーティス・フラー(tb)のスマートなソロが繰り広げられ、一番の聴きもの。「Invitation」では、モーガン(tp)がミュートによってテーマを吹奏していて、悪くないのですが、モーガン自体は他の曲のソロなど、いま一つ元気がないように聴こえます。ミドル・テンポの「Gee Baby, Ain't I Good To You」における、細かいフレーズも使ったショーター(ts)のソロも魅力的。
【黒部ダム】
黒部ダム紹介:黒部ダムオフィシャルサイト